「愛さずにいられない(1989)」のストーリー

パリ。親元を離れて高校生の弟グザヴィエ(ジャン・マリー・ロラン)と気ままな生活を送るイッポ(イポリット・ジラルド)は、そろそろ30歳に手が届くかという年齢でありながら、定職も持たずその日暮らしの日々を過ごしていた。ふたりのアパートは仲間たちのたまり場で、アルペン(イヴァン・アタル)を始めとする大勢の若者たちが、いつも出入りしていた。そんなある夜、イッポはナタリー(ミレーユ・ペリエ)という女性と出会い、一目惚れするが、エコール・ノルマルの学生で、国際会議でロシア語の通訳もこなす才媛の彼女は、今までイッポがつきあった女性とは違い、勝手がつかめない。やがてふたりは恋におち、夜を共にするようになるが、彼らは正反対なそれぞれの生活様式を変えようとせず、またあえてこの愛を育もうともしない。そしてある日、ナタリーはアメリカ留学を決意し、ひとり旅立ってゆくのだった。そして一年後、パリに帰国したナタリーを空港で見つめるイッポの姿があった。しかし相変らず彼の日常は変わることはないのである。

今日は映画何の日?

注目記事