「オルカ」のストーリー

海。人類の源、そして謎に包まれたロマンの世界。アメリカとの国境に近いカナダ東海岸沖で、海底調査を続けている海洋学者のレイチェル(シャーロット・ランプリング)は、潜水中、ホワイト・シャークに襲われそうになる。だが、それを救ったのは、近くを通りかかったバンポ号のエンジン音だった。100トンたらずのこの船は、マイアミより日本のマリン・ワールドからの注文のホワイト・シャークを生け捕るためだ。船長はノラン(リチャード・ハリス)、他にノバック老人(キーナン・ウィン)、ポール(ピーター・ホーテン)、そして彼の恋人アニー(ボー・デレク)の3人が乗り組んでいるバンポ号の目前に、ホワイト・シャークが現われた。しかしその直後ホワイト・シャークは何物かにより半分食いちぎられる。一体何が……?オルカだ。海の野獣といわれるオルカ。ノランはオルカの生け捕りを思いつき、新たな捕鯨用具を積み、船出する。レイチェルの反対も押し、彼らは間もなく、1匹のオルカを捕らえた。胎児を産み落し死んだそのメスのオルカ。もう1匹のオスのオルカは怒る目でノランをみつめ去って行く。やがて、先ほどオルカに食われたノバックの葬式を済ませたノランに対して、オルカの復讐が始まった。修理のため港に碇泊中のバンポ号をねらうかのように、港内の漁船はオルカによって沈められ、港のパイプラインは切られて火災が起こる--。バンポ号は間もなく出航した。ノランと同乗するのは、彼を愛し始めたレイチェル、ポール、ケン(ロバート・キャラダイン)、そしてウミラク(ウィル・サンプソン)の4人。ある日、オルカはバンポ号の前に姿を現わし、北氷洋へと誘いこむ。大きな氷山が行く手をさえぎり、燃料は底をついた。そしてやがて襲っているオルカ。戦うノラン。ウミラクも倒れた。死にもの狂いでやってくるオルカの前にノランは間もなく息絶えた。立ちつくすレイチェル。そして傷ついたオルカはあてどなく去っていった……。

今日は映画何の日?

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