「想い出のデキシー・レーン」のストーリー

45年、第2次大戦も終結した初秋のある日、のどかで平和な日々を送っている平凡なアメリカの片田舎にクラレンス・レイドロウ(ホイト・アクストン)は帰ってきた。彼の突然の帰還は、彼の一人息子エヴェレット(クリストファー・ライデル)や、義妹ゼルマ(カレン・ブラック)を始めとして町の人々を慌てさせた。彼は町の厄病神で、事実クラレンスが帰ってからというものの、いい事は起こらなくなってしまった。ゼルマの兄に対する悪態はエスカレートする一方で、彼女は父の顔を見るのさえ煩わしく思っているエヴェレットに町からの脱出資金の調達を申し出るが、レイドロウ家のツキは悪くなる一方。そこへ乗り出した町のシェリフ、ルイス・クラーク(アート・ヒンドル)のとりなしで、一家には平穏が甦るものの怪し気な空気が漂っていた。ところがそこで突然町を襲った強風は、レイドロウ家の不運も吹き飛ばしたようで、悪運レイドロウ・ラックも、ちょっぴり明るい方へと向いてゆく効果を生み出す。そして町唯一の社交場ヘデキシー・レーンには今晩も人が集まるのだった…。