「踊る結婚式」のストーリー

ニューヨークのミュージカル・コメディーの舞台監督マーティン・コートランドは自 らカサノヴァをもって任じている。美しいコーラス・ガールのシーラ・ウインスロップに心をひかれたマーティンは無理をしてダイヤモンド入りの腕輪を彼女に贈ったが、シーラは言葉巧みに断り、腕輪はマーティンのポケットに逆もどりする。それを妻に見咎められて、腕輪はダンス監督ロバート・カーチスに頼まれて買っておいたので、ロバートはシーラに首ったけなのだと弁解する。ロバートもマーティンに頼まれて、シーラにひどく愛想よく振る舞ってその場を取り繕った。翌日の新聞のゴシップ欄に、コートランド夫人の説明つきで、シーラとロバートの写真が出たので、ロバートはシーラに弁解しに行くが、彼女は腹を立ててしまう。しかし彼女の許婚トム・バートンにはシーラもことが丸く納まるように言い訳をする。しかしトムはピストルを持ってロバートを追い掛けるので、召集令が来たのを幸いと軍隊に逃げ込んだ。シーラはトム・バートンが大尉として入隊したので、面会に行くとそこの営倉にロバートが入っていた。軍曹を殴ったためなのだが、彼女は彼に何か心ひかれるのだった。一方ロバートを失ったコートランドの一座は不入り続きとなったので、マーティンが兵営を訪れ、隊長を説きふせ、ロバートはシーラを主役として主演させ、フィナーレの結婚式のシーンには本職の治安判事を舞台に立たせ、自分とシーラの結婚式を本ものになぞらえる。ショウは成功したがロバートは営倉に戻らなければならなかった。しかしシーラは彼の気持ちを了解し、彼と結婚することを決心した。