「乙女純情」のストーリー

ディブ、メリー、ポピイの三人兄弟は早くから父母に死に別れ、兄のデーブの収入でつつましやかな生活を営んでいた。ところがある日ふとした行きがかりから兄ノデーブは酒の密輸入者であるとの嫌疑を被って拘束された。そのため残された妹と弟とは糊口の道に窮して孤児院に収容されることとなった。若い孤児院の理事グレアムは、メリーの生い立ちを聞いて深く感動し、自分の家に妹t弟とを引き取って世話をしてやることにしたが、お互いが親しくなるにしたがい、2人の間には次第に愛が芽生えて来るようになった。エステルという女はグレアムの家が資産豊なることに目をつけ彼との結婚を願っていたので彼女はメリーの兄が刑務所に繋がれているということを耳にしそれを良い口実にしてメリーをグレアムの家から放逐した。自分の自分を恥じたメリーは街に出て運動具店の養子となったが兄デーブの弁護士を依頼するためにお金が必要となり、得意としていたテニスの職業選手として立つべく決心し、まずアマチュア・リーグ戦に第一歩を踏み出して見事優勝の栄冠をかち得た。彼女の行方をさがしていたグレアムは彼女の記事が出ている新聞によってその居所を訪ねあてることが出来、遂に彼女を我が家へ連れ戻した。その上、兄のデーブもグレアムの骨折りによって身にふりかけられていた嫌疑もようやく取り除かれ青天白日の体となって帰って来た。兄妹3人はグレアムの温かい同情によって再び明るい生活に還ったのであった。