「男の叫び」のストーリー

1944年冬、グリーンランドと北アメリカ間の空輸にあたっていたアメリカの輸送機コルセアは、故障のため地図にない不明地点に着陸した。機長ドゥーリイ(ジョン・ウェイン)の最後の無電により、当局のフュラー大佐(ウォルター・エイベル)は捜索の困難を思い、不時着地点の確証を得るまで救助命令をくださなかったが、手がかりを得られず遂に5人の民間パイロットによって捜索を始めることにした。一方コルセア機では、食糧は5日間しかなく、零下40度の寒気にさらされていた。ドゥーリイは外に出迷わぬよう警告したが、1人の助手パイロットはその言葉に背いて猟に出たため猛吹雪に巻かれて凍死した。彼を埋葬しているとき、捜索隊の爆音が響いてきたが、遭難者の姿を認めず、飛び去ってしまった。隊員の食糧が尽きる6日目、フューラー大佐の元では捜索について今1度同じ地点を探すか、別の地点を探すかで、意見が2つに分れていた。論議の末、今1度同じ地点を夜間飛行で探すことになった。ドゥーリイたちは飢えと寒さで弱っていく体を励まし、今度爆音が聞こえたら、コルセア機のガソリン・タンクに火をつけて発見を容易にしようと準備していた。日暮れになって遂に捜索隊の3機が現れ、信号の火炎を認めて去っていった。しばらくして必要品を投下する救援機が現れ、ドゥーリイらは無事救われることになった。