「お転婆時代」のストーリー

孫娘のビリーがヴェニノ伯爵に無邪気な恋をして到頭婚約したらしいと噂されたので祖母のファリントン夫人は心を痛め何とかして孫娘をしっかりした男と結婚させねばならぬと考えた。夫人はビリーを牧場に伴い牧場管理人のボッブ・ハンフォードにビリーと結婚してくれと頼んだ。ボッブはビリーの写真を見ていて密かに密かに令嬢に想いをかけていたこととて二つ返事の大喜びだったがビリーの方では田舎染みた牧童風情が何のとばかりてんで相手にしなかった。ビリーが伴ってきた友人のエフィーは四十も年上の亭主を持っているのでボッブを見ると理想の男はこの人とばかりしきりに秋波を送った。ビリーは相変わらずボッブに冷たくしていたが祖母の心臓が弱って後生だからボッブと結婚して私を安心して死なせてくれと言われてボッブと結婚してしまった。すると祖母は死ぬ代わりにたちまち大元気になった。ボッブはビリーとエフィーと3人連れで新婚旅行に赴いた。ファリントン夫人はビリーの伯爵に対する恋心を完全に断つため伯爵とその母のインドシナ人とを夜会に招待した。伯爵は怒って逃げ出しビリーは愕然とした。伯爵は復習せんとビリーを拐かして逃げたのでボッブは追跡し格闘を始めたところへ伯爵の母が現れたので伯爵は古い石抗に身を投じてしまった。ビリーは今更我が愚かさを悟ったがボッブを蔑ろにしたしエフィーが彼に親切を示していたからボッブはエフィーに心を移しはしないかと恐れたが一足先に牧場に行って夫の帰りを待ち受けていた。祖母はほっと溜息を吐いた。