「オテロ」のストーリー

15世紀のヴェネツィア共和国ギプロス島。嵐の夜、愛する妻デズデモナ(カティア・リッチャレッリ)に迎えられ総督のムーア人オテロ(プラシド・ドミンゴ)が帰城した。祝宴の席で、自分より若い副官カッシオ(ウルバノ・バルベリーニ)の昇進で、オテロへの憎悪を抱くヤーゴ(ジャスティーノ・ディアス)は彼を破滅させようと、まずカッシオを酔わせ、ロデリーゴ(セルジオ・ニコライ)と争わせた上、仲裁に入った前総督モンターノ(エドウィン・フランシス)を傷つけたかどでカッシオを解任させ、悲嘆にくれる彼にデズデモナにとりなしを願うのがよい、と助言する。一方でオテロには、言葉巧みにデズデモナとカッシオの関係が怪しい、と吹き込み、嫉妬にかられたオテロはデズデモナのカッシオへのとりなしを聞こうとしない。さらにヤーゴは、カッシオが寝言でデズデモナへの愛を口にしたこと、オテロが妻に与えたハンカチをカッシオが持っていることを告げ、怒りと嫉妬の虜になってしまった。オテロは復讐を誓うのだった。やがてヴェネツィア使節到着の歓迎の席で狂乱するオテロはデズデモナに屈辱を与える。その夜自分の死を予感しつつ床につくデズデモナはオテロに首を締められ息絶える。折りしもカッシオが決闘でロデリーゴを殺したことを知らせに来たヤーゴの妻でデスデモナの侍女エミリア(ペトラ・マラコヴァ)から、妻の身の潔白とヤーゴの陰謀を知らされ絶望するオテロは、ヤーゴを槍で刺し殺し、自らもデズデモナの死体に重なるように短剣で胸を突き絶命するのだった。

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