「恐るべき訪問者」のストーリー

母親が旅行中のため、祖父ハワード(スターリング・ヘイドン)と2人きりになった少年フィリップ(ランス・ホルコム)は、今日もペットショップからヘビを持ち帰って来たところだ。しかし、家では恐しい計画が着実に進められていた。メイドのルイーズ(スーザン・ジョージ)と運転手のデイブ(オリバー・リード)が凶悪犯ジャックメル(クラウス・キンスキー)と共謀してフィリップの誘拐を企んでいたのだ。しかし、フィリップを捕えようとしたルイーズが、彼の持ち帰ったヘビに襲われた。そのヘビこそ猛毒をもつブラック・マンバ。毒物研究所のストウ博士(サラ・マイルズ)に届けられるべきそのヘビが、店の手違いでフィリップに渡ってしまったのだ。ブラック・マンバにかまれたルイーズはもがき苦しみやがて息絶えてしまった。突然の出来事でジャックメルとデイブの計画は大きく狂い、仕方なくハワード老人をも人質に、家に立てこもることになった。一方、ストウ博士のカンでブラック・マンバの行方を探しあてた警官がフィリップの家にたどりついた。自分たちの計画が発覚したのだとカン違いしたデイブが彼を射殺。事態を知った警官隊が家を包囲。逃走用の車と50万ドルを要求する犯人たち。しかし警察はそれに従わない。家の中には、警官隊よりもっとこわいブラック・マンバ。だが、ジャックメルは、警察をうまく操ってストウ博士に血清を用意してもらうことに成功し、さらに、ストウ博士をも人質にして要求を続けた。一方、地下室の隠し道を知ったブロック警視(ニコル・ウィリアムソン)は、そのドアを蹴破リボイラー室に侵入、デイブを傷つかせるが、それ以上は手が出せない。しかし、そのデイブをマンバが襲い、やがて息絶えるデイブ。遂にひとりになったジャックメルは冷静に行動を続ける。そして金と車を用意する警察。計画が成功するかに見えたその時、カーテンの陰からマンバが襲いかかり、ジャックメルの体内は毒液に犯されてしまう。と同時にマンバをジャックメルの銃弾が射ぬく。ジャックメルもマンバも息絶えるのだった。