「オクラホマ無宿」のストーリー

1889年、オクラホマ地方は移住者に解放されたので、そこの大勢のカウボーイは失業した。ビル・ドゥーリン(ランドルフ・スコット)は、アーカンサス(チャールズ・ケンパー)、レッド・バック、小ビル、ビター・クリーク、タルサ・ジャックらを糾合してギャング団を作り、列車や銀行を襲った。かれらがよく身を隠すインガルスの町のダンスホールは、アーカンサスを想っているメリサ(リー・パトリック)が経営しており、そこの踊り子でシマロンのバラと呼ばれる美しい娘(ルイズ・オルブリットン)はビター・クリークと恋仲だった。その頃保安官ヒューズ(ジョージ・マクレディ)の一隊が、ドゥーリン一味を検挙すべくやってきたので、ドゥーリンは3ヵ月後の再起を期して、部下を解散させた。堅気になって、ドゥーリンは農場を買い、エレイン(ヴァージニア・ヒューストン)と結婚した。時期が来て、もとの部下たちはドゥーリンに再起を促すが、彼にまったくその気はなかった。だがくされ縁で仕方なく、妻と別れて再びギャングになった。ドゥーリン一味は保安官たちの待ち伏せをくい、ドゥーリンと小ビルだけが危うく農場に逃れた。そこにはエレインがドゥーリンを待っており、2人は安全な場所に逃れて新しい生活を始めようとした。だがこれは保安官の知る所となり、ドゥーリンは、妻に逃亡者の苦しみをなめさせるよりは、自らの死を選ぶことを潔しとした。