「大雷雨」のストーリー

ハンク(エドワード・G・ロビンスン)とジョニイ(ジョージ・ラフト)はカリフォルニアの電力会社に勤める保線工夫で、大の仲良しであった。ある時、嵐のために年老いた工夫が殉職して、主任のハンクは先ず犠牲者の娘フェイ(マレーネ・ディイトリヒ)に事故を知らせに出かけその美しさにうたれた。ジョニイもたえずフェイにつきまとってはいたものの、ハンクの執心はついに彼女を射落とし、2人は結婚することになった。ある修繕作業で負傷したジョニイは、ハンクの家で静養することとなり、フェイと毎日顔を合わせなければならなかった。ハンクに対して良い妻になろうとつとめていたフェイも、若いジョニイの情愛には心ほぐれ、ついに2人は恋におちて、彼女は駆け落ちを決意した。それを知ったハンクはジョニイを殺そうと鉄塔上に挑みかかったが、しかし凄絶な乱闘の間に、年老いたハンクは下へ落ち、若い2人の将来を許したあと、静かに息を引き取っていった。