「大空の闘士」のストーリー

西部の砂漠に飛行郵便の中継駅としてのエア・ポートがある。濃霧の夜延着したジョー・バーンズは着陸を誤って格納庫に接触して爆破した飛行機とともに焼死した。彼の娘のルースは程遠からぬインディアン学校の教師をしているが兄の殉職に悲痛の極に置かれた彼女は、恋人である主任飛行士マイク・ミラーが焼け残りの郵便物を搭載して飛行するのを切に止めるのだった。兄を失って唯一の頼りたる恋人が冒険飛行をするのが彼女には耐えられなかったのだ。しかしマイクは無事にサンフランシスコに着いて任務を果たした。そして会社の総支配人に会うとジョーの公認には既にデューク・タルボットが契約されてあった。デュークは傍若無人の、高慢ちきな男なのでマイクは虫が好かなかった。デュークはまた女たらしで、先任飛行士ディジー・ウィルキンスの妻アイリーンとたちまちねんごろになった。マイクはデュークをくびにしたくてもクリスマスをひかえて忙しいので我慢していた。アイリーンは夫を嫌い憎んでいて死ねばいいと思っていたので、ディジーが吹雪を衝いて飛行中高圧線にふれて墜死したときも悲しむよりも喜んだくらいであった。吹雪がひどいので旅客機も不時着して、旅客たちはホテルに泊まることとなる。マイクは恋人ルースの学校でサンタクロースの役を勤めるはずだったし、ディジーの代わりに飛行することを彼女が泣いて止めるのでデュークに代わってもらうことをしばらく承諾する。ところがデュークは職を辞してアイリーンと相携えてサンフランシスコへ行く準備中だった。マイクは憤慨してデュークを殴り倒して、吹雪を冒して飛んだ。デュークとアイリーンがサンフランシスコに着くと、ラジオが、マイクが山中の谷間に墜落し重傷を負ったこと、谷間は狭くて救助機の着陸が不可能なこと、人里離れているために救助隊が到着するのにも時日を要すること、を知らせていた。デュークはマイクを助けることはどうでもよかったが、着陸不可能な場所なんてないというのが彼の考えだった。彼はサンフランシスコの飛行場へ出かけて飛行機に飛び乗ってマイク救助に向かった。彼は巧みに谷間に着陸することに成功したが翼と車輪とを小破損させた。それに屈せずデュークはマイクを乗せて冒険飛行を敢行して帰還した。しかし彼が飛行場の上空に達したときには機は既に大破して到底着陸は不可能となっていたので、逆転してマイクを降り落としてパラシュートで安着させた。途端に彼の飛行機は半切してキリ揉みの状態となって墜落し、瀕死の重傷を負った。しかし彼は不可能事をあえて遂行したという満足から例の通りに動ずる色なく、高慢な笑顔をしていたのである。

今日は映画何の日?

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