「風を巻き起す女たち」のストーリー

南仏の五月、果実の穫入れが始まる。ピュオナカザの果樹園でも、各地から集まった多勢の男女が働いていた。アルマン(フィリップ・ルロワ)は大型トラックで果実を駅まで運ぶ役だ。彼は果樹園の女たちの人気の的で、気立のやさしいジョジヌ(フランソワーズ・サン・ローラン)と仲がよかった。果樹園の一人息子ベルト(ミシェル・ルモアヌ)も彼女が好きだった。彼女をはさんで二人は事々に対立した。グラマーのキサ(シーラ・ガベル)は金が目当てで、ピュオナカザを狙った。ベルトはキサの肉体に魅せられ、父を嫉妬した。日曜日に、果樹園の男女は町に出て乱痴気騒ぎをした。女のことからアルマンとベルトは激しい喧嘩をし、警察に連行された。宿舎にかえってみると、ジョジヌが意識を失って倒れていた。誰かに暴行されたのだ。果樹園に残った黒人のパンゴが最先に疑われた。が、後は無実だった。犯人はベルトだった。警察から戻ったベルトは、あわてて父の事務所から金と拳銃を持出しトラックに乗って逃げた。怒りに燃えたアルマンはオートバイで後を追った。追いつ追われつ、トラックは踏切にさしかかり、汽車に気づいたベルトは急ブレーキをかけた。車は横転し炎上、ベルトは死んだ。果樹園に戻ったアルマンの胸にジョジヌがとびこんだ。--果樹園では何事もなかったように、今日も若い男女でにぎやかな穫入れがつづいていた。

今日は映画何の日?

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