「大当たり俄探偵」のストーリー

富裕な材木業者の息子ディック・ヘンパーは大学時代は鳴らした運動家だったが、長い間父親の病床に侍して看護していたので惰弱になりつつあった。父親の侍医はディックの健康を心配して父親ヘンパーに、ディックの興味をうながすべき冒険をさせる必要があると忠告し、それには女優を雇って窮地に陥る令嬢を装わせてディックに近付づけるがよいと言った。ディックはそれを洩れ聞いたので、父の親友の同業者コスグローヴの娘アリスが来てブロンソンというヘンパー伐材場管理人がコスグローヴ家の財産を横領しようとしていると訴えた時、彼女を父親が雇った女優と申し込んで仕舞った。アリスは信じられないのを口惜しがり更に熱心に説いたのでディックは兎に角騙される心算で行って見る気になりアリスと共に伐材場に赴いた。コスグローヴの所有地は抵当に入っているのをブロンソンがヘンパーの代理人として巧みに私服を肥やす道具にしようとしていたのでディックの出現はブロンソンの不利となるので彼はディックを誘拐監禁させた。ディックは暫く事態容易ならざるを知って俄然活躍を開始した。彼はコスグローヴ老人がボートに縛り付けられ爆薬で殺されようとしているのを間一髪で救い、ブロンソンに誘拐されたアリスを救い出して彼女と結婚した。