「王子と運ちゃん」のストーリー

訪米中のバルカン小王国のヘンリーはつぶさに民主主義国の民情を視察しようと、24時間だけ身分を秘して親しく調査することを思い立った。彼は待従のオスワルド伯爵をまいて、タクシー運転手バズと友達になった。ヘンリーはミルウォーキーから出てきたのだというと、偶然バズもミルウォーキー生れだったので、たちまち親友となり、下町の酒場で大浮かれをしてその夜はバズの妹ナンとペギーのアパートに泊まる。翌朝、王子失踪の新聞と写真でバズとナンはヘンリーの正体を知った。そこで床屋でヒゲをそり落したが、バズは恋人のマニキュア・ガール、コニーとその友達ポリーをヘンリーに紹介した。バズの申し出でヘンリーと連れ立って、ニューヨークの見物と視察の1日を終え、コニーとポリーのアパートに立ち寄ると、検察員がやって来てついに身分を看破される。ヘンリーはラジオで呼びかけることとなったが、来合わせたバズとヘンリーは、すでに電波に乗っているとは知らず、アメリカ民主主義について議論した。それを聞いたヘンリーの国の国民は投票によって王制を廃し、共和国とすることを決定した。それはヘンリーの望むところで、彼は初めて自由の身となったのである。ところがヘンリーと交際するうちに、コニーはバズとどちらを恋しているのか分らなくなり、ヘンリーもコニーが好きなような気持ちになったので、コニーは精神病理学の先生に彼女の見た夢を話して、心理分析をしてもらった。彼女はバズを愛しているのであった。ビール製造業を視察に行くヘンリーが乗った旅客機に、彼があこがれのローレン・バコールが乗っていたので喜んで近付くと、ハンフリィ・ボガード、ヘンリーをすごい目でにらみつけた。

今日は映画何の日?

注目記事