「黄金の牙」のストーリー

アフリカのモンバサに住むポール・ドブスン(ロバート・アークハート)と、弟のジム(ジョン・ベントリー)という兄弟の猟師兼案内人がいた。兄のポールは希望のない現在の仕事を嫌って、昔の古い地図をもとに、野性の象の集まるカヤング谷にいって象牙を手に入れる野望を持っていた。そこへ、原住民に襲われて妻を亡くしたトム・ミーチャムや夫を亡くしたチャーチ夫人、ジョンソン、トムの娘ルース(スーザン・スティーブン)、ジョンソンの息子ピーターと妻のエリザベスなどの一行が、新しい入植地を求めてやってきた。兄弟は一行の案内役を引きうけることにした。ポールはこれを利用して象牙を手に入れる下心があった。一行は百獣と野蛮の天地ジャングルに歩を進めた。象の集まるカヤンガ谷に行くため、ポールは目的地に直行せず、わざとコースを曲げて兇悪な原住民集落のある道を進んだ。原住民に襲われてピーターが死んだり、負傷者が出たりしながら、一行は旅をつづけてマサイ族の住む肥沃な土地についた。酋長は一行に好感をもったがマサイ族が聖地としている「血の山」の雲母の層を、金と思いこんだポールは、これをとることを反対したミーチャムを恨んで、一行が「血の山」を荒らしにきたのだと原住民に中傷した。激しい戦いが起こったが、ジムが傷ついた酋長の息子を治したことから誤解はとけた。今はルースを愛し、一行の善意にうたれたジムは、心曲った兄ポールを改心させようとした。しかし弟に銃を向けたポールは、原住民達の槍の雨をあびて死んだ。一行は新天地に平和な住み家を作りはじめた。

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