「黄金線上の男」のストーリー

ナポリ、パリ、ニューヨーク、ロンドンで起きた事件の裏には、強大な贋ドル・シンジケートの暗躍があった。ニューヨークの事件で恋人を殺された秘密捜査官ノバック(ユル・ブリンナー)は、ワシントンの命令でロンドンに向かった。スコットランド・ヤードは、彼の協力者としてアーサー(エドワード・ウッドワード)をさし向けた。2人はさっそく、正体を隠して敵陣へのり込み、幹部の1人である“ふくろう”(チャールズ・グレイ)を知った。だが、アーサーはやがて正体を見破られ、殺されてしまい、それと同時に、ノバックとともに独立を画策していた“ふくろう”も、組織の手でけされてしまった。そこで、ノバックはボスと直接取り引きを申し出た。彼が組織から盗んだ贋ドル紙幣の原型を持っているため彼らはその取り引きに応じた。その場所、すなわち贋ドル・シンジケートの本拠地は、シェークスピアの生地ストラトフォード・オン・エーボンだった。スコットランド・ヤードが調査の網をたぐった末につかんだ地点も、同じストラトフォード・オン・エーボン。単身のり込んだノバックの活躍と、スコットランド・ヤードの力で、一味はことごとく法の手に引き渡されることになった。