「黄金作戦 追いつ追われつ」のストーリー

ゴールド・ラッシュ渦まく1849年。ボストンの名家フラッグ家の娘アラベラ(スザンヌ・プレシェット)と14歳のジャックは祖父を失い、名家は完全に破産してしまった。冒険好きで金鉱探しに夢を抱いていたジャックは、これ幸いと金鉱探しに家出し、西部行きの船にもぐり込んだ。若い執事のグリフィンは、ジャックの後を追い、連れ戻そうとしたが、悪者に追われていた役者のバートレットに間違って撲られ、気絶しているうちに船は出てしまい、結局は一緒に航海することになった。船がサンフランシスコに近くなった時、船客の1人である怪しげな男ヒギンス(カール・マルデン)が、突然、火事だと騒ぎ出し、そのすきにバートレットが隠し持っていた金鉱の地図を奪って逃げた。グリフィンとジャックは、さっそくその後を追って、大平原でやっと捕まえたのだが、その時、地図の入った上着はすでに、山賊に奪い取られてしまっていた。金目のものを取ったら、上着などは捨てるだろうと考えた2人は、その後を追い地図を奪い返したが、また現れたヒギンスにかっぱらわれてしまった。小さな村にたどり着いた2人は、その地でヒギンスが、絞首刑にされそうになっているのを知った。そのうえ2人はヒギンスの墓穴を掘るように言いつけられた。仕方なしに掘っていると、そこですごい金鉱を掘りあてた。とたんに村中は騒然となりヒギンスはその間に逃走してしまった。砂金を手にしたグリフィスとジャックは故郷に帰るべく船に乗ったが、またヒギンスの奸計にあい、砂金はすべて河の底に捨てなければならなくなってしまった。再び無一文で帰った2人は、山牛とあだ名される大男と拳闘し、賞金を稼ごうということになった。美しいアラベラの声援もあって、グリフィンはみごと山牛を倒した。だが、ここでも会計係に化けたヒギンスが、その賞金を持ち逃げしようとしたが、今度はとうとうジャックとグリフィンに捕まってしまった。かくて大金を手にしたジャックとグリフィス、そしてアラベラの3人は新しい生活を始めるのだった。