「ロベルトは今夜」のストーリー

第二次大戦中、ローマのスイス赤十字で特志看護婦として前線に赴いたロベルト(ドニーズ・モラン・サンクレール)は、その後急進党の婦人代議士になるが、その反動で60歳をすぎた大ブルジョワジーのオクターヴ(ピエール・クロソウスキー)という神学教授と犠牲的な結婚をする。ロベルトは理想の女を演じる事を受け入れるが、オクターヴは妻を堕落した女に化せる。やがて夫とヴィットーリォ(バーベット・シュローダー)という二人の男の罠にはまったロベルトは、夫ののぞき趣味、スキャンダラスな噂に耐えられなくなり、ついに夫を毒殺するのだった。