「危険旅行(1974)」のストーリー

休暇を利用してフランスをヒッチハイクする美しい女子大生キャンディス(ミムジー・ファーマー)は、旅の最後にコート・ダジュールへ向かった--。そして1カ月後、プロバンスのル・ボーに近い地獄谷と呼ばれる場所で、彼女は半裸で首に深傷をおった死体と化して発見された。金は死体よりなくなっており、警察は暴行殺害事件として調査を始める。まず、土地の前科のある者が、そして次にキャンディスのフランスでの足どりなどが捜査されていく。彼女の人柄については、人それぞれであったが、その魅力については万人の意見が一致した。最初の容疑者は、7月14日にパリで彼女と会い、共に暮したベルナール(ルノー・ベルレー)という若者であり、次がトラックの運転手、そしてローラン(ポール・ムーリッス)という実業家だ。彼の証言は、パリから南フランスへ帰る途中、サン・ラファエルまで彼女を車に乗せ、サン・トロペで再び彼女と再会したということ。その後彼女は、ビルフランシュで8月28日に死んだギャングの1人といたことが分かり、又、彼女が麻薬常用歌手とも関係があったことが分かった。これからの人々は、彼女が遺体となって発見された所の近くにいたということで一応容疑者として取扱われたが、間もなくある労働者が逮捕され、長時間の尋問のため、犯してもいない殺人罪を自供する。男は無実ではあったが、彼の自供は重要な手がかりを生んだ。盗んだ自転車に乗っていて車にはねられたというのだ。捜査当局はそのドライバーこそ犯人とし、やがて発見された自転車のペンキのあとから、ドライバーはやがて捕まった。しかし、結局は彼は殺人犯人ではなく、キャンディスは単なる自動車事故死であることが判明した--。