「少林寺2」のストーリー

遠い昔--鳳村を流れる清らかな川のほとりに二つの家があった。一つは〈少林派〉の拳法師家、天龍(干海)が世話をしているファミリーで、もう一つは〈武当派〉を継承している鮑(干承恵)を族長とする鳳一族だった。天龍は弟・二龍(胡堅強)と、盗賊団のため両親を殺された三龍(李連杰)を筆頭とする八人の男の子を育てていた。一方の鮑家には長女の大鳳(馬青)、二女の二鳳(丁嵐)、三女の三鳳(黄秋燕)など女の子ばかり八人。鮑は子供が産まれる度に男の子を期待するのだが、いつもハズレてばかりだった。天龍はかねてから大鳳にプロポーズしているのだが、持参金(牛)が足りなく鮑に断わられ、また二龍と二鳳は愛しあっているものの、結婚のために武当派の秘伝・技術が少林派に洩れるのを恐れる鮑が交際を禁じてしまった。こうした状況を察した三龍は両家の仲がうまくいくように努力するのだが、鮑のガードは固く、三鳳と拳法の腕比べをする羽目になってしまう。しかし、その戦いの中で二人は少林と武当の技の交流を確かめあい、さわやかな気持ちになるのだった。その頃、中国各地を荒らし回っていた盗賊団が鳳一族の財宝に目をつけ、密偵を村に送り込んで、両ファミリーの仲をますます険悪にさせるべく暗躍した。やがてお互いが忘れられない二龍と二鳳はついに村から出奔、怒った鮑は天龍たちを村から追い出した。好機到来とばかり、盗賊団が襲撃して来た。応戦する鮑たち。だが多勢に無勢、もはやこれまで、という時に天龍、三龍たち少林拳士が駆けつけて来た。今は協力して、盗賊たちと戦う両ファミリーが見事に敵を全滅させるのだった。