「水滸伝(1983)」のストーリー

今から約900年前、宋の時代。出東省の湖のほとりにある“梁山泊”には、精鋭、義賊が108名。“正義の味方”である彼らは、奪った金物は貧しい人々に分け与え、庶民の人気を一身に集めていた。そして、その勢力は強大になる一方だった。一方、都では、この抬頭に恐怖をおぼえ、大臣、高[イ求](杜非)は徽宗皇帝(王世元)に、梁山泊の連中が謀反を企んでいると告げた。怒った皇帝は軍を梁山泊に派兵するが、決戦の結果、皇帝側の完敗に終わり、停戦工作に力を入れる。梁山泊側も謀反の意志はなく悪い高官たちの陰謀だと皇帝に告げ、燕青(魯國慶)を使者に出し、和解が成立した。しかし、高イ求の虫はおさまらない。何とか梁山泊を全滅させようと、奸計を企てた。そして、梁山泊の首領、宋江(穆懐虎)の都ヘの帰順を機に、一気にその計画を進めた。こうして、宋江は、死の罠の匂いがプンプンする武芸大会に招待され、都ヘと向かった。4人の護衛役と共に、燕青を出場選手の大将として、政府軍代表の強敵と激烈な闘いに挑む宋江。都では、この大武芸試合の話でもちきりであった。しかし都への旅の途中、大臣の指し金である黒覆面の一団に宋江が誘拐されてしまった。首領を捜す燕青の前に、女性拳士、上官玉環(段章麗)が現われた。大臣に家族を殺された過去を持つ彼女は、大臣邸に忍び込むという。美酒の宴に酔う大臣邸に、競技団にまぎれ込んで乗り込んだ彼女は、大臣に爆薬を投げつけるが逆に敵陣に囲まれる。その時燕青が現われ、彼女は危機を脱する。いよいよ武芸試合の当日がやってきた。大臣側と梁山泊側が2勝2敗となり決勝戦=燕青対任原(張續成)の対決だ。大臣の悪企みで、燕青の絶体絶命という時、多勢の梁山泊の一党が競技場に乗り込んできた。首領もいる。同志たちの力で、悪大臣の奸計は敗れ去った。

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