「SF最後の巨人」のストーリー

バロン(マックス・フォン・シドー)は、ニューヨークの中心部にあるコミューンのリーダー。時は20世紀を終え、21世紀に入っていたが、世界は古代へ向かって逆戻りしていた。猛烈な疫病が世界中を襲い、人類の殆どが死滅していたのだ。バロンのコミューンでは数十人の生存者が肩を寄せ合い、ひもじさに耐えながら生きていた。一歩ここから出れば原始人のような兇悪な人間たちが徘徊し、たちどころに人肉にされてしまうのだ。カーソン(ユル・ブリンナー)は集落のために雇われた用心棒で、集落への侵入者は容赦なく殺す殺し屋だった。やがて彼の最大の敵として、少し離れた集落を指揮するキャロット(ウィリアム・スミス)が大きく浮かび上がってくる。バロンの集落のカル(リチャード・ケルトン)という男が新しい種子を見つけそれが収穫を待つばかりに成育していたからだ。その頃、バロンの娘メリンダ(ジョン・マイルズ)が身ごもり、バロンの頼みでカーソンがどこか安全な場所に移すことになった。バロンはカーソンに古い地下鉄の地図を渡し、地下道を通ってニューヨークから脱出するよう指示した。ところが、サイラスというバロンの集落の人間がキャロットに寝がえり、2人の通る道や彼が種子をもっていることなどをバラしてしまった。早速キャロットは手下を連れ地下道へもぐり込んだ。その頃地下道ではメリンダの陣痛が始まり男の子を産み落とした。既に追っ手が迫っていたために、彼はメリンダを引き込み線に隠し、群らがる敵を1人1人倒していき、キャロットとの1対1の対決が始まった。旗色の悪くなったキャロットは鋼鉄線をカーソンの手首にまきつけたが、同時に自分も足をすべらせて深い穴に落ちた。穴底には餓えたネズミが群れをなし、えさを待ち構えていた。カーソンは穴に落ちまいとふんばるが、鋼鉄線をはずすことは出来なかった。カーソンは斧をふり上げ思いきって、自分の手首をたたき斬った。キャロットはまっさかさまにネズミの群れの中に落下していった。カーソンはメリンダを連れて、再び旅立っていった。(ワーナー・ブラザース映画配給1時間34分)

今日は映画何の日?

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