「エクソシスト3」のストーリー

1990年、春。ポトマック河畔に黒人少年の首なし死体が上がる。その右手に彫られた双子座を見た途端、キンダーマン警部(ジョージ・C・スコット)の脳裏に15年前起きたそっくり同じ手口の連続殺人の記憶が蘇える。しかし犯人は処刑されたというのに。不吉な予感を裏付けるように第2の事件が起こる。教会の懺悔室でカナバン神父が殺害されたのだ。そしてキンダーマンの親友ダイアー神父(エド・フランダース)も検査のため入院した病院の病室で血を全て抜き取られた死体で発見される。そして壁にはキンダーマンが神父と見た映画の題名「素晴らしき哉、人生!」が血文字で--。手がかりをつかめないまま病院内を調べるキンダーマンは精神科の責任者、テンプル医師(スコット・ウィルソン)の口から意外な事実を聞かされる。患者の中に15年前に記憶を失い、回復してくると自分が双子座殺人犯だと名乗り出した男(ブラッド・ダリフ)がいると言う。問い詰めるキンダーマンに対してその男は自らを誰でもない、たくさんの人間“レギオン”だと言う。それは新約聖書の中にある悪魔にとりつかれた人間がイエスに対して答える言葉だった--。その“レギオン”の中には、15年前に自らの生命を賭けて少女から悪霊を追い払った、キンダーマンの友人でもあるダミアン神父もいた。その夜、当直の看護婦とテンプル医師が殺される。再び問い詰めるキンダーマンに対して、双子座殺人犯は自分の中に15年前の事件の時の悪魔がとりついていると告白する。そして殺人は、男が昏睡している間に行われるのだ。今度は、悪魔はダイアー神父の死体を発見した精神病患者の老女にとりつき全く別の顔(ヴィヴェカ・リンドフォース)となってキンダーマンの娘を狙う。しかし寸前の所で駆けつけたキンダーマンによって命は救われる。モーニング神父(ニコル・ウィリアムソン)の悪魔払を決意、悪魔と神父との間に壮絶な闘いが始まるが、神父も無残な殺され方をする。そこへキンダーマンが駆けつけ悪魔と対峙するが、やはりかなう相手ではなかった。その時、悪魔の中にダミアン神父が現われ、キンダーマンを助け、悪魔を追い払うのだった。(20世紀フォックス配給*1時間50分)