「駅馬車(1925)」のストーリー

1860年早春奴隷開放問題を中心として南北反目の形勢ようやく濃厚になった頃、ゴールド・ラッシュ後のカリフォルニアは、勢力略均衡していた南北両派の争奪の的であった。ジャック・ウェストンは名賭博手で同時に名射撃手であったが反奴隷制度の演説をやり反対派の暗殺に会ったが巧みに逃れてコロラド州ジュールスバーグに赴いてポニー・エキスプレス騎手となった。そうして彼は美しいモリー・ジョーンズと恋するようになった。そのため駅馬車会社の主任スレードの嫉視を受けねばならなかった。スレードは南方派の上院議員グレンの命令でリンカーンが大統領に選挙された暁には偽報をカリフォルニアに送る計画を立てていた。しかし当日になるとスレードの企みの裏をかいてジャックは真報を送った。その日ジュールスバーグの町はインディアンの襲撃を受けた。途中でそのれを気付いたジャックは東行のエキスプレス騎手と交換しジュールスバーグに引返した。折よく米国部隊も救援に来たので町は救われた。ジャックはモリー父娘と共にサクラメントに赴いた。カリフォルニアが北軍に加わり出兵することになった時ジャックはモリーと結婚式を挙げ勇ましく進軍した。