「ファーストミッション(1985)」のストーリー

幼くして父母を亡くしたシュンタク(サモ・ハン・キンポー)とシュンヤン(ジャッキー・チェン)の兄弟は、兄のシュンタクが幼稚園児なみの知恵おくれということもあって人一倍仲が良かった。シュンヤンは二人の生活を支えるために訓練学校を卒業して特殊警察の刑事になった。シュンヤンにあたえられた最初の任務は、麻薬や売春や宝石の密輸で巨大化するシンジケートの壊滅だった。早速、組織の一人を逮捕したが男は麻薬患者だったために麻薬専門病院に連行したが一味の待ち伏せにあい、危うく奪還されそうになる。一方、シュンタクは近所の悪ガキ共にいいように利用され、ひどい目にあわされる。ある日、シュンタクと悪ガキ仲間が路地裏でギャングごっこをしていた。おもちゃのピストルを構えたシュンタクが走り回っていると、向こうからやってきた男がまっ青になりカバンを放り出して逃げだした。カバンの中には多量の宝石が入っていて、シュンタクはマイケルと森の中にそれを埋めた。一方、シンジケートの犯罪を追う刑事たちのもとへ、仲間割れから宝石を持ち逃げしたものの生命をつけ狙われたチンピラが恐怖にかられて保護を求めてきた。刑事たちが男に似顔絵を描かせたところ、シュンタクそっくりの顔が出来上がった。その頃、マイケルの兄チャンは二人の様子を怪しみ、宝石の隠し場所を突きとめこれを奪ったが、一味に嗅ぎつけられ、殺され、そしてシュンタクも人質にされてしまう。シンジケートからシュンヤンに連絡がきたのはそれから間もなくだった。組織の裏切者と兄のシュンタクの身柄の交換の申し出だった。シュンヤンは兄の救出と悪人どもの検挙を決意し、訓練学校の同級生五人に協力をあおいだ。だが、警察学校の上官たちがこの無謀な計画を察知、彼等はシュンヤンを緊急逮捕しようと行動を起こした。ゲリラ戦の訓練をつんだ警察学校の幹部と、シュンヤンとの息づまるカーチェイスが九竜から香港島の市街地で展開される。警察の追っ手をふりきり、ついに対決の時がやってきた。シュンヤン軍団vs悪のシンジケート。悪のシンジケートは壊滅、シュンタクは無事救出された。