「ヴィデオドローム」のストーリー

トロントのケーブルTV局シヴィックTVでは、セックスと暴力を売り物にしたセンセーショナルな番組を放映していた。若き野心家の社長のマックス(ジェームズ・ウッズ)は、ハーラン(ピーター・ドヴォースキー)のキャッチしたSMヴィデオを見る。その後、TVの暴力性について、ラジオのDJニッキ(デボラ・ハリー)、オブリヴィオン教授(ジャック・クレリー)とTV対談を行なった。オブリヴィオン教授はTVで写ったことが真実なのだと主張する。SMヴィデオのヴィデオドロームを見たニッキは、これを放映したピッツバーグに行き出演したいという。このヴィデオを製作したのがオブリヴィオン教授と知ったマックスは、彼のところへ行き、娘のビアンカ(ソニヤ・スミッツ)から数本のテープをもらう。それを見ているうちに彼は幻覚に襲われ腹部が女陰のように裂け、そこに拳銃を突っ込んだりした。眼鏡屋のバリー・コンヴェックス社長(レス・カールソン)は彼にヴィデオドロームを使って世界を変えるのだという。新しいヴィデオドロームではニッキが殺される場面があった。ビアンカはすでにオブリヴィオン教授は死んでおり、ヴィデオドロームは非常に危険だと語った。幻覚の世界にさまようマックスはハーラン、コンヴェックスを射殺。波止場の廃船に逃げ込んだマックスはTVスクリーンに映るヴィデオドロームを見つつ拳銃を自分の頭に向けて発射する。