「キリング・ゾーイ」のストーリー

アメリカからパリにやって来たゼッド(エリック・ストルツ)は、偶然乗ったタクシーの運転手が気を利かせてホテルに寄越したコールガールのゾーイ(ジュリー・デルピー)と出会う。彼女は昼間は普通に働きながら美術学校に学んでいると言った。2人は部屋のTVが「吸血鬼ノスフェラトウ」を映し出す中で、情熱的に愛し合う。やがてゼッドの旧友エリック(ジャン・ユーグ・アングラード)が訪ねてきて、ゾーイを乱暴に追い返すとゼッドをアジトに案内した。エリックは、5人の仲問たちに引さ合わせる。ゼッドは天才的な金庫破りで、パリ国際銀行襲撃を企むエリックが彼を呼び寄せたのだ。明日の決行を前に、酒とドラッグの馬鹿騒ぎが始まる。エリックはエイズに感染していると告白した。ドラッグで朦朧となったゼッドに、仲問のオリヴァー(ゲイリー・ケンプ)が「奴はお前を愛している」と囁く。一夜明けた革命記念日、7人の男たちは銀行襲撃を開始した。人質を次々と簡単に殺すエリックに疑念を抱きながら、ゼッドは地下の金庫室で仕事を始める。人質の中には、銀行員として働くゾーイの姿もあった。仲間の1人が警備員に射殺されたのをきっかけに、一味は大混乱となる。ゾーイをかばおうとしたゼッドにエリックは嫉妬して、彼を殺そうとする。工リックが銃の狙いを定めた時、踏み込んできた警官隊が彼を射殺した。ゾーイはゼッドを客の一人だと証言して現場から離れ、彼を優しく介抱した。