「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のストーリー

現代のサンフランシスコ。とある部屋で、マスコミでのし上がろうとする野心的な若者マロイ(クリスチャン・スレイター)が、美青年ルイ(ブラッド・ピット)へインタビューを始めたが、その内容は驚くべきものだった。18世紀末の米ニューオリンズ。フランス移民のルイは当時25歳。最愛の妻と娘を亡くして絶望する彼に、美貌の吸血鬼レスタト(トム・クルーズ)が近づく。彼は、人間らしく揺れ動く、繊細な魂のルイに興味を覚え、永遠の命を共にする伴侶として彼を選ぶ。首筋にレスタトの牙を立てられて死亡したルイは、間もなく吸血鬼として蘇生した。だが、彼は大胆で冷酷なレスタトとは対照的に、他人の命を奪って生きることに耐えられない。レスタトは瀕死の少女クローディア(キルスティン・ダンスト)を自分たちの同族に仕立て、ルイに与える。クローディアはルイと違い、吸血鬼の生活にすぐになじんだ。次々と人間を襲い、その血を吸う彼女の心は成長しても、体は子供のままだった。彼女はその悲しみといらだちをレスタトにぶつけ、やがて彼を殺してルイと2人で遠くへ旅立とうと計画する。争いの中で、炎に包まれたレスタトを後に、2人は同族を求めてヨーロッパへ渡った。パリでサンティアゴ(スティーヴン・レア)という吸血鬼と出会ったルイとクローディアは、彼の案内でアーマンド(アントニオ・バンデラス)を首領とする吸血鬼の一族と出会う。ルイは仲間に誘われるが残虐なアーマンドとは相いれず、去ろうとする。アーマンドはクローディアを捕らえて日光を浴びさせ、彼女を処刑する。いつしか愛していた彼女を失ったルイは怒りにかられ、アーマンド一族を滅ぼす。サンティアゴとも訣別した彼は、その後アメリカに戻り、現代に至るまでひっそりと暮らし続けている。生きていたレスタトとも再会したが、その場限りで別れた。話し終えた彼に、興奮したマロイは自分も吸血鬼にしてくれと頼む。だが、ルイの怒りに恐怖を覚え、命からがら車で逃げ帰った彼は、潜んでいたレスタトに血を吸われる。カーステレオから『悪魔を憐れむ歌』が流れる夜明けの光景の中、復活したレスタトは車を駆り、いずこともなく姿を消した。