「ヴァイキング」のストーリー

西暦9世紀頃、北欧の海岸一帯はヴァイキングと呼ぶ獰猛な海賊の跳梁の場だった。歴代の海賊王のうちでも悪名高いラグナー(E・ボークナイン)は、イングランドに攻め入り、エドウィン王を殺し、エニッド王妃を欲情の牙にかけた。幾月かがすぎ、世継のない王位を、野心家エイラが継ぐ頃、王妃は海賊王ラグナーの子を生みおとした。神父ゴドウィンの勧めで、王妃はその男の児を手放さねばならなかったが、秘かにその頚に王家歴代の宝の剣の柄石をかけておいた。何年かがすぎて、エイラ王はノーサンブリアとの合併をもくろみ、その王の娘モーガナ(ジャネット・リー)と婚約しようとしたが、姫はこれを嫌った。エイラ王は一向意に介せず、八つ当りの末、従兄のエグバート卿を、前王に子があったとの噂をひろめた罪で追放した。海賊王ラグナーに助けられたエグバートは王の参謀となった。ヴァイキングの村にかえった一行を迎えた、ラグナーの子アイナー(カーク・ダグラス)は狡猾らしい英人のエグバートをきらった。ある日アイナーは鷹使いの奴隷エリック(トニー・カーティス)が無礼を働いたというので、これと争い、鷹のために片眼を失った。罪として巨大な岩蟹に対決させられたエリックは、行きのびた身体を、頚につけた宝石から彼をイングランド王の遺児と見抜いたエグバートに、引きとられた。そして、モーガナ姫をさらってきたアイナーの手から姫を奪って霧を利用し、巫女キタラの助けで船によってイングランドに脱出した。後を追ってきたラグナーは、船が転覆して捕えられた。船中でエリックと姫は愛情をかわし、エリックは頚にかけた首飾りを姫に与えた。イングランドについたエリックは、ラグナーをエイラ王に引きわたして、姫を自分にくれるよう頼んだが、エイラ王は計略によってエリックを筏にのせて海に流したラグナーを狼穴に投げこんで殺した。ヴァイキングの村にかえったエリックは仇敵であるアイナーと手を結び、イングランドに攻め入ってこれを占領した。モーガナ姫の虜われている塔に入ったアイナーは、姫に言い寄ったが、姫の心がエリックにあるのを知って怒った。姫は、神父から聞いたエリックの出生の秘密を語り、彼とエリックが異母兄弟なのを教えた。かけつけたエリックと、アイナーの間に激闘がはじまった。しかし、相手が弟であることに手のにぶったすきに、エリックの剣がアイナーを刺した。出生の秘密を姫に口どめして、アイナーは死んでいった。何日か後、アイナーの葬い船を見送るエリックと姫の姿が岸壁にあった。

今日は映画何の日?

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