「ため息つかせて」のストーリー

サヴァンナ(ホイットニー・ヒューストン)はTVプロデューサーとしての成功と理想の男性を射止める夢を実現するため、大晦日にデンバーから親友バーナディン(アンジェラ・バセット)のいるフェニックスに引っ越してきた。その日、バーナディンは11年間連れ添った夫ジョンから、彼の経営する会社の経理担当の白人女性と暮らしたいので離婚したいと告げられ、ショックと怒りで彼のBMWに火をつけ、所持品全てを1ドル均一で売り払ってしまう。彼女はヘアサロンを経営している古くからの友人グロリアに、サヴァンナを紹介する。グロリアは大学時代にスポーツマンのデイヴィッドと関係し、妊娠。その時生まれたタリク(ドナルド・アデオサン・フェイソン)は今17歳の反抗期で、心配の種だ。自分の体重が増えたのも気掛かりだが、デイヴィッドから「何年もバイ・セクシャルだった。今は完全なゲイだ」と衝撃の告白をされ、いつか一緒に暮らしたいという夢も消える。彼女たちにはもう1人の親友ロビン(レラ・ローコン)がいて、サヴァンナもすぐに親しくなった。保健会社に勤める彼女は経済的にも自立し、美人で男にもモテるが、ハンサムなら簡単に飛びつくので苦労が絶えない。現在の恋人ラッセル(レオン)はほかの女性と結婚してしまい、ルックスでは選んではダメと同じ会社のマイケル(ウェンデル・ピアース)と交際を始めるが、やっぱりラッセルが忘れられない。一方、サヴァンナはかつての恋人ケネス(デニス・ヘイスバート)と再会し、ベッドを共にする。彼は妻との離婚を考えているというものの、一向にその気配がないため、男のズルさを感じる。離婚訴訟中のバーナディンは、ある日、ジェームズという男性と出会い、互いの悩みや不安を語り合ううち、特別な一夜を過ごす。彼は、妻とは離婚寸前だったが、今はガンで余命いくばくもない彼女を看取るだけだと言う。妻の元へ帰る彼を見送りながら、彼女はもう二度と会うこともないと思う。グロリアは隣家に引っ越して来たマーヴィン(グレゴリー・ハインズ)と親しくなり、彼との第二の人生を考え始める。ロビンはラッセルの子を妊娠するが、彼との訣別を選んで子供を育てようとする。サヴァンナもケネスの優柔不断な態度に腹を立て、彼と別れる。そんなある日、グロリアが心臓発作を起こし病院に運ばれ、昏睡状態の彼女の傍でマーヴィンとタリクは祈りを捧げた。また大晦日がやって来た。グロリアはすっかり快復し、ロビンは大きなお腹を抱えている。バーナディンは離婚訴訟に勝った。そしてサヴァンナは自立した。それぞれが、かけがいのない友情を確かめ、それまでの日々を思い返しホッとため息をつくのだった。

今日は映画何の日?

注目記事