「運河のそよ風」のストーリー

1850年頃、ニューヨーク州の農村に育ったドンは仕事を探して、喧騒で荒っぽいエリー運河へ出てきた。かれはこんなごたごたしたところは嫌いだったが、ここで金をためて農場を買おうと思っていた。彼はサムの船で運転士の職を得て、ジョサムの船の料理女をしているモリーに会い、たった一目で好きになってしまった。モリーもこの一風変わった青年を好きだったが喧嘩好きのジョサムが争いを売ったとき、ドンがそれを避けたので、臆病な男なのかしらと疑っていた。船は運河に沿って絶えず移動する。彼らの生活もそれにつれてある時は面白い事、ある時は悲しい事、冒険や争闘に満ちていた。ジョサムは元から大酒のみの乱暴者だったが、段々高じて至る所の港で喧嘩をし、果てはモリーにまで辛く当たるので、彼女はとうとう嫌気がさして料理女を辞めてしまった。その頃ドンはサムの船で船長になっていたので、モリーは彼の船で働く事になった。若い2人は愛し合って幸せな日々が続いた。しかしドンが農場を買いたいという毎に、モリーは運河の方がよいといって争いになるのだった。ジョサムはモリーがドンの船に行ったのを怒って、ドンを殴ると追い回したが、サムがうまく会わせないようにしていた。けれどもある時2人は街上で出会った。驚いた事にドンは堂々と挑戦してジョサムを殴り倒した。俺より強い奴がいたと運河に投げ込まれた彼は感心している。ドンはモリーが百姓になるのを嫌がるので、怒って1人で帰国した。その頃運河と並んで鉄道が敷設され、船は段々寂れて行くばかりだった。1人になったモリーは農場のドンを追って、運河を見捨てて愛人の住家へ移って行った。