「ホッファ」のストーリー

1975年7月30日、ジミー・ホッファ(ジャック・ニコルソン)は、側近のチャロ(ダニー・デヴィート)とデトロイト郊外のレストランで、マフィアのボス、キャロル・ダレッサンドロ(アーマンド・アサンテ)と会うため約束のロードハウスへ向かった。約束の時間が来ても現れないダレッサンドロに、チャロは電話をかけた。30年代、大不況のさなか、チャロは長距離トラックの運転手をしていたホッファと知り合った。ホッファはトラック運転手の組合チームスターを結成した。スト破りを図る経営者側との対抗上、マフィアと接近し、力を借りることになる。ホッファは労働争議中に知り合ったジョー(ナタリア・ノグリッチ)と結婚。第一次大戦後のアメリカ経済は繁栄期を迎え、ホッファは組合の中で地位を固め、資金管理までまかされるようになった。腹心の部下フィッツシモンズ(J・T・ウォルシュ)や、コネリー(ジョン・C・ライリー)とともにマフィアと親交を深め、資金援助をするようにまでなってしまった。肥大化していく組合の年金資金のゆくえについて、合衆国上院は調査に乗り出し、ロバート・ケネディ(ケヴィン・アンダーソン)議員らマクレラン委員会はホッファを告発、聴聞会で厳しく追求する。やがてジョン・F・ケネディが大統領に当選し、ロバートは司法長官になった。ホッファはついに組合の新会長に選ばれるが、チャロとコネリーとともに買収と詐欺の共同謀議で起訴される。組合の会費収入2億ドルという資金がマフィアに流れている証拠が立証され、ホッファは有罪になる。ホッファは服役するが、ケネディ兄弟が続いて暗殺され、ニクソンが大統領に就任、選挙資金を組合が出し、ホッファは特赦で刑務所を出た。しかしフィッツシモンズはホッファに、10年間の活動禁止という条件つきの特赦だと伝える。激怒したホッファは、ダレッサンドロに、ニクソンと裏取引きをしたフィッツシモンズを殺してくれと依頼した。すでにダレッサンドロとの約束の時間から4時間も経過していた。ホッファとチャロは、ロードハウスにいた青年に突然射殺された。そして2人の死体と乗っていた自動車は、現れた謎のトラックに積まれ、運び去られてしまうのだった。

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