「うるさい女たち」のストーリー

明日の成功を夢見るスターの卵たちが集まる街ニューヨーク。有名なコゼノフスキー(ロバート・プロスキー)演劇塾のオーディションで、2人の女が出会った。ローレン・エームス(シェリー・ロング)とサンディ・ブロジンスキー(ベット・ミドラー)だ。ひょんなことから張り合うことになった2人だが、実はマイケル・サンダース(ピーター・コヨーテ)という渋い二枚目に手玉にされているということでも、2人は深くつながっていた。実はマイケルという男、元FBI高官にしてソ連の二重スパイ。さらにはコゼノフスキーもKGBの大物スパイで、マイケルは某化学研究所から細菌カプセルを盗み出し、ソ連に売りつけようとしていた。サンディとローレンは彼にとってカモフラージュの小道具に過ぎなかった。そうとは知らない2人の女は、いつの間にか事件に巻き込まれ、部屋は荒らされるわ、人相の悪い男たちに追い回されるわで、マイケルを見つけなければラチがあかぬと彼の跡を追って空港へ、そして郊外の山小屋へ行ったはいいが逆にマイケルからも襲われる。ヘリコプターで駆けつけたかつての演劇仲間で実はFBIの捜査官のウェルドン(アントニー・ヒールド)やその上司のアトキンス(ジョン・シャック)からマイケルの正体を聞いたサンデイとローレンは改めて騙されたことに怒り、マイケルの足跡をたどって小さなインディアン集落へ。そこでフランク(ジョージ・カーリン)というヒッピー老人と知り合い、彼の協力で娼窟に入りびたっていたマイケルの寝込みを襲い、カプセルの奪取に成功する。だが逆襲をかけたスパイ一味にローレンもろともカプセルを取られてしまう。残ったサンディはしかしフランクの助けを借りて彼らを追いかけてニューメキシコの大峡谷へ向かい、女のパワーで見事マイケルらを一網打尽にする。そしてその手柄をもとに2人は、FBIの力で人気女優の座を手に入れるのだった。