「ウインズ」のストーリー

ウィル(マシュー・モディーン)とケイト(ジェニファー・グレイ)は幼い頃から何事にでも一緒に挑戦してきた人生最高のパートナーとお互いに認め合っている。ある日、ウィルはアメリカズカップのヨット・クルーとして富豪のモーガン(クリフ・ロバートソン)に誘われる。世界一のヨットマンになりたいという長年の夢を実現するため、ケイトと離れて訓練に没頭するウィル。そこへある日ケイトが自分で作った小型ヨットを持ってウィルに会いに来た。彼女を練習艇のタクティシャンとして迎えたクルーは力をつけていくが、ウィルはモーガンのクルーの幹部からケイトをヨットから下ろすように言われる。アメリカズカップの本番では、ウィルがタクティシャンを勤めることになっていたからだ。ウィルはケイトに「チャンスをつかみたい」と言い、ケイトは去っていった。数ヵ月後、アメリカ、ニューポートで行われたアメリカズカップで、3勝3敗でジャック・ネヴィル(ジャック・トンプソン)率いるオーストラリア艇はマストとセイルを支えるワイヤーが切れ、歴史上初の敗戦となってしまった。半年後、ユタ州にあるハイザー(ステラン・スカースガード)の研究所にいるケイトのもとを訪れたウィルは、ケイトにアメリカズカップ再挑戦の話を始め、興味を持ったハイザーを交え、3人で新しいヨットの設計を始める。ウィルはモーガンの娘アビゲイル(レベッカ・ミラー)から資金の提供を受け、数々の困難を乗り越えながらクルーを集め、ついにヨットジェロニモ号を完成させた。オーストラリアのフリーマントル。再挑戦の時が来た。アメリカズカップは前回同様オーストラリア艇との争いとなり、ケイトの設計した新しいセイルと彼女の絶妙なテクニックにより風を完璧にとらえたジェロニモ号は、見事優勝を果たすのだった。