友達やめた。

ともだちやめた
上映日
2020年9月19日

製作国
日本

上映時間
84分

ここが見どころ

生まれつき耳の聞こえない今村彩子が、アスペルガー症候群の友人まあちゃんとの関係に悩みつつ、自分たちの姿を捉えたドキュメンタリー。言葉にならない感情を巡る2人の葛藤から滲む他者に対する理解の理想と現実を通じて、コミュニケーションの本質に迫る。

映画専門家レビュー

  • フリーライター

    須永貴子

    監督と友人のまあちゃんが、アスペルガー症候群であるまあちゃんを知ろうとするうちに、いつしか監督は自分に向き合い、観客は他者の理解と受容について考えさせられる仕組みになっている。2人のコミュニケーションの齟齬にハラハラするも、毎回監督の家の玄関をまあちゃんが笑顔で開けるショットでリスタート。何度も切り取られるこの玄関のショットが、人間関係の真理を捉え、映像に独特のリズムを与えている。2人の日記から抜粋した手書きの文字もチャーミングな彩りに。

  • 脚本家、プロデューサー

    山田耕大

    「ああいう人って人格があるのかね」と元都知事は障害者のことをそう言った。「LGBTは生産性がない」という女性議員の発言は、「意思疎通のできない障害者は人間じゃない」と19人殺した植松聖につながる。日本はどこまで劣化するのか。それに引き換え、「優性思想は私も持っていると感じる時があるから、怖い」と話すまあちゃんの発言のなんと知的な希望! 聴覚障害の彩子監督もうつとアスペが共生しているまあちゃんも可愛い。虚飾なく自分を生きている人はそれだけで魅力なのだ。

  • 映画評論家

    吉田広明

    台湾に一緒に旅行に行ったアスペのまあちゃんが、台湾はいろんな人がいるから緊張しなかったという。逆に言えば日本は単一なのだが、それは「普通」を強いてくる社会ということだ。その普通を自分も相手に(自分にも)無意識的に基準としていないかと監督が気づく。その瞬間から監督自身も画面に映りだし、自身被写体になる。マイノリティ自身も内面化している普通=優性思想。監督は二人にとっての常識=普通を探りなおす。普通は一様ではない。「友達」は優性思想への抵抗になる。

「友達やめた。」のストーリー

空気を読み過ぎて疲れてしまい、人と器用に付き合うことができないアスペルガー症候群のまあちゃん。理解があるような顔で、内心悶々としたものを抱える映画監督のわたし。些細なことで2人の仲がギクシャクするたび、“これって彼女がアスペだから?それとも、私自身の問題なの?”、“わかりあおうとしなくちゃ、いい人でいなくちゃ……”、“ああ、でも……!”と、悩みは尽きない。そこで、まあちゃんと友だちでいるために、私は自分たちに向けてカメラを回し始めた……はずだったのに、辿り着いた答えは“友達やめた”!?

「友達やめた。」の映像

「友達やめた。」の写真

「友達やめた。」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「友達やめた。」のスペック

基本情報
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2020年9月19日
上映時間 84分
配給 Studio AYA(配給協力:リガード)
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
公式サイト http://studioaya-movie.com/tomoyame/
コピーライト (C)2020 Studio AYA

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 11/27

ジャリール・ホワイト(1976)

キャメロット(1998)

英国で語り継がれてきた『アーサー王伝説』を、ひとりの少女を主人公に再現したドラマティック・アニメーション。ベラ・チャップマン著『The King's Damosel』をもとに、ワーナー・ブラザース・フィーチャー・アニメーションが製作する初の劇場用長編アニメ映画。原案はTVでも活躍するデイヴィッド・サイドラーとジャクリーン・フェザー。製作は「顔のない天使」のダリサ・クーパー・コーエン。音楽は「ハムレット」のパトリック・ドイルで、過去にグラミー賞を14回獲得しているデイヴィッド・フォスターが楽曲を提供。声の出演は「ジャックナイフ」のジェサリン・ギルシグ、「ツイスター」のケーリー・エルウェス、「フィフス・エレメント」のゲイリー・オールドマン、「トゥモロー・ネバー・ダイ」のピアース・ブロスナンほか。また、ケーリーの歌唱部分は「ザ・コミットメンツ」「エビータ」に出演したアンドレア・コーが、ギャレットの歌唱部分は数多くのプラチナ・ディスクを持つカントリー・ミュージックの大スター、ブライアン・ホワイトが担当した。
キャスリン・ビグロー(1951)

デトロイト

「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグローが、1967年暴動発生時のデトロイトで実際に起きた事件を映画化。暴動発生から2日目の夜、銃声の通報があったモーテルに警察が乗り込む。何人かの警官が捜査手順を無視し、宿泊客に不当な尋問を始める。出演は、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のジョン・ボイエガ、「レヴェナント 蘇えりし者」のウィル・ポールター、「トランスフォーマー ロストエイジ」のジャック・レイナー、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」のアンソニー・マッキー。

カルテル・ランド

「ハート・ロッカー」の監督キャスリン・ビグローが製作総指揮を執ったドキュメンタリー。麻薬カルテルが蔓延るメキシコで、一人の外科医が市民による自警団を結成する。彼らはギャングたちを追い詰めていくが、やがて組織は思わぬ方向へ暴走する。2015年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門最優秀撮影賞・最優秀監督賞W受賞。第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート。

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