愛国者に気をつけろ!鈴木邦男

あいこくしゃにきをつけろすずきくにお
上映日
2020年2月1日

製作国
日本

上映時間
78分

ここが見どころ

異色の政治活動家・鈴木邦男の素顔に迫るドキュメンタリー。かつては新右翼の教祖と呼ばれ、数奇な運命を生き抜いてきた鈴木の思想遍歴を辿りながら、作家や元赤軍関係者、元オウム真理教信者ら政治・宗教の境界を超えて様々な人たちと交流を続ける姿を追う。監督は「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」の中村真夕。出演は、鈴木邦男、作家の雨宮処凛、拉致被害者家族会の元副代表・蓮池透、元日本赤軍で映画監督の足立正生、一水会代表の木村三浩、麻原彰晃の三女・松本麗華、元オウム真理教の幹部・上祐史浩。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    須永貴子

    鈴木氏の生涯と思想信条の変遷に迫りつつ、「真の愛国心とは何か?」を問いかける、今の時代に観られるべき力作。80年代のサブカル界隈で、新右翼団体「一水会」代表だった鈴木氏の名前を頻繁に目にした理由が、本作を観てやっとわかった。彼は、自分の思想を主張するのではなく、異なる思想や意見を知るために、様々な論客と対話を重ねていたのだ。彼のこの対話型のスタンスこそが、対立と分断が進む現代日本において必要だというメッセージに大いに共感する。

  • 映画評論家

    山田耕大

    開高健の小説に、食味レポートをする男が全国の旨いものを食べ歩いた末に、真水に辿り着くというのがある。鈴木邦男の本を読むと、この人は真水に辿り着いたのだと思えた。その真水とは、知性も品性もある大人の日本人のほとんどが思っているであろうことである。「行動する右翼」が、様々な人生体験の果てに辿り着く、ごくまっとうな思想。その言説は感嘆もの。観れば、鈴木の交遊の幅の広さに改めて驚かされる。が、もっと鈴木の思索を追ってほしかった。

  • 映画評論家

    吉田広明

    一水会創設者の鈴木邦男のドキュメンタリー、外国からの視点を持った監督が日本の現状を題材としたということで「主戦場」を思い浮かべるが、論争的というよりは鈴木自身の個人的魅力(「年取ったハムスター」)の方がよく出た作品になった。とはいえ、愛国は、同じ考えの人だけで集まり、他の考えを持つ人を排除することではないとか、正義を振りかざす者への違和感とか、批判される精神がなくてはならないとか、今の日本の権力(とその擁護者)への痛烈な批判が込められている。

「愛国者に気をつけろ!鈴木邦男」のストーリー

1943年に生まれ、生長の家の信者の家に育ち、早稲田大学では左派学生と闘ってきた生粋の右翼活動家・鈴木邦男。17歳の時、同い年の愛国党党員・山口二矢が、当時の日本社会党党首・浅沼稲次郎を刺殺する映像を見て“愛国”のために身を捧げることに目覚める。大学時代には、今の日本会議の前身となる全国学協の代表までのぼりつめるが、まもなく失脚。その後、新聞社に就職するが、右翼運動に自らが引き入れた早稲田大学の後輩・森田必勝が25歳にして三島由紀夫と自決したことに衝撃を受け、政治団体・一水会を立ち上げる。政治的・思想的な挫折と葛藤を繰り返す中で見えてきたのは、自らが訴えてきた「愛と正義」、「愛国心」でさえも疑い、そして異なる意見や価値観を持つ人たちの言葉に耳を傾けることであった……。

「愛国者に気をつけろ!鈴木邦男」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「愛国者に気をつけろ!鈴木邦男」のスペック

基本情報
製作国 日本
製作年 2019
公開年月日 2020年2月1日
上映時間 78分
製作会社 (制作:シグロ)
配給 オンファロスピクチャーズ (配給協力:シグロ)
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
コピーライト (C)オンファロスピクチャーズ

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映画専門家レビュー

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キャメロット(1998)

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