愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1
あいのちいさなれきしだれでもないこいびとたちのふうけい- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
「二十六夜待ち」の越川道夫が新たに取り組む「誰でもない恋人たちの風景」シリーズの第1弾。癒えない悲しみを抱えたまま小さな古本屋に辿り着いたユリは、店主のトモさんの妻となる。だが、やがてユリは、トモの幼馴染リュウタと惹かれ合うようになり……。出演は「orange-オレンジ-」の瀬戸かほ、「プリズン13」の宇野祥平、「キングダム」の深水元基。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
須永貴子
二人の男性の間で揺れ動くヒロインのユリは、空っぽで、疲れ切っていて、日常の流れに身を任せ、自分に向けられる欲望に応えていく。彼女への共感はまったくないが、白い肌をピンク色に上気させて植物のように感応する、瀬戸かほが演じるユリを見ていると、彼女に強烈に惹きつけられる男たちの気持ちがわかる。魅力的なヒロインを中心に、人と人の間を行き交う感情を丁寧に映像に映し出せば、大きな事件やすれ違いがなくても、恋愛映画は作れるということを証明する一本。
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映画評論家
山田耕大
冒頭からラブシーンで始まる。うまい。二人の愛がどんなものなのか、そこですべて示している。そのあと二人の生活が描かれていくが、常に冒頭の二人のセックスが思い浮かぶ。そのセックスがまさに二人を象徴しているのだ。ヒロインはその後別の男とセックスをするが、そのラブシーンは冒頭のものとはまったく違う。セックスを通じて愛の形の違いをくっきりと見せている。最近流行りの“監督・脚本……何某”というのはほとんどが凡作だが、これは違う。この人は本当に映画を熟知している。
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映画評論家
吉田広明
人妻が、年上の夫のもとを離れて別な男に走る、凡庸な「愛の小さな歴史」。出来事らしい出来事がない作品だけに、繊細な心の動きや変化を演出によって捉えねばならない難しい題材で、その選択自体の勇気は認めるとしても、それができているかと言えば疑問。皺くちゃの詩集や、「木のように触られたい」という台詞など、意味ありげな細部で分かったような気にさせるのは納得いかない。登場人物が三人、話らしい話もなし、雰囲気だけでは、古本好き層でもいささか辛い。
みんなのレビュー
「愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1」のストーリー
癒えない悲しみを抱え、人の間を漂うように生きてきたユリ(瀬戸かほ)は、小さな古本屋に辿り着き、店主のトモさん(宇野祥平)の妻になる。トモさんは、亡くなった前妻のことを毎日思い出す一方で、今ではユリのいない生活は考えられなくなっていた。同じ頃、トモの幼馴染で、父を亡くしたリュウタ(深水元基)は、遺品の中にとある詩集を発見する。やがて、ユリとリュウタはどうしようもなく惹かれ合い、求め合うが、それはユリがトモさんの元を去ることを意味していた……。
「愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年10月19日 |
上映時間 | 106分 |
製作会社 | キングレコード (制作:スローラーナー) |
配給 | コピアポア・フィルム |
レイティング | R-18 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://aireki2019.com/ |
コピーライト | (C)2019 キングレコード株式会社 |
「愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1」のみんなのレビュー
映画専門家レビュー
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地獄門 デジタル復元版
第7回カンヌ国際映画祭グランプリ、第27回アカデミー賞最優秀外国語映画賞、衣装デザイン賞を受賞した大映の第一回天然色映画「地獄門」のデジタル復元版。撮影助手として本作に関わった森田富士郎氏の監修の元、オリジナル・ネガより三色分解したマスター・ポジなどを素材に当時の色彩を復元している。東京国立近代美術館・フィルムセンターと角川映画の共同事業。2011年5月2日NHK・BSプレミアムで放映。2012年4月28日、東京・京橋フィルムセンターにて特別上映。 -
日蓮
古代王朝から新興武士へと政権が移りつつあった承久四年(一二二二年)に生まれた日蓮の、言語を絶する迫害をはねのけての布教活動の生涯を描く。原作は川口松太郎、脚本監督は、「遺書 白い少女」の中村登、撮影は「俺は田舎のプレスリー」の竹村博がそれぞれ担当している。 - 神尾楓珠(1999)
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裏アカ
TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2015準グランプリを受賞した人間ドラマ。どこか満たされない真知子は、SNSの裏アカウントを作り際どい写真を投稿。思わぬ反響に快感を覚える中、フォロワーの一人ゆーとと一度限りの関係を持つが、彼に惹かれてしまい……。木村大作、降旗康男、原田眞人、成島出といった監督のもとで助監督を務めてきた加藤卓哉が本作で監督デビュー。やり場のない気持ちを抱えSNSの裏アカウントにハマっていく伊藤真知子を「火口のふたり」の瀧内公美が、表の顔と裏の顔を使い分ける年下の男をドラマ『左ききのエレン』に主演した神尾楓珠が演じる。2020年6月12日より公開延期。 -
樹海村 じゅかいむら
NEW今日命日の映画人 1/21
- セシル・B・デミル(1959)
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クレオパトラ(1934)
セシル・B・デミルが「新世紀」「恐怖の四人」に次いで監督製作した映画で、「喇叭は響く」「恐怖の四人」の脚色者バートレット・コーマックが史実に取材して組立てた物語で「路傍」「夜毎来る女」のヴィンセント・ローレンスと「坊やはお休み」「暴君ネロ(1932)」のウォルデマー・ヤングが共同脚色したもの。主役は「暴君ネロ(1932)」「或夜の出来事」のクローデット・コルベールが勤め、「一日だけの淑女」のウォーレン・ウィリアム、英国劇壇から招聘されたヘンリー・ウィルコクスンが共演するほか、「絢爛たる殺人」のガートルード・マイケル、「薫る河風」のジョセフ・シルドクラウト「クリスチナ女王」のアイアン・キース及びC・オーブリー・スミス、「妾は天使じゃない」のアーヴィング・ピチェル等が助演している。撮影は「生活の設計」「恋の凱歌」のヴィクター・ミルナーの担当である。 -
十戒(1957)
1923年、今回と同様セシル・B・デミルが監督した「十誡(1923)」の再映画化で、製作費1350万ドルを費やしたというスペクタクル宗教史劇、イーニアス・マッケンジー、ジェン・L・ラスキー・ジュニア、ジャック・ガリス、フレドリック・M・フランクの4人が脚本を書き、「胸に輝く星」のロイヤル・グリグスが撮影監督をつとめた。特殊撮影を受け持ったジョン・P・フルトンは1957年度アカデミー賞を受賞した。音楽は「最前線」のエルマー・バーンスタイン。主演は「三人のあらくれ者」のチャールトン・ヘストン、アン・バクスター、「追想」のユル・ブリンナー、「地獄の埠頭」のエドワード・G・ロビンソン、「勇者カイヤム」のデブラ・パジェット、そのほか「裸の天使」のジョン・デレク、「重役室」のニナ・フォック、「南部の反逆者」のイヴォンヌ・デ・カーロ、「放浪の王者(1956)」のサー・セドリック・ハードウィック、「サヨナラ」のマーサ・スコット。231分版もあり。