象は静かに座っている

ぞうはしずかにすわっている AN ELEPHANT SITTING STILL
上映日
2019年11月2日

製作国
中国

上映時間
234分

ジャンル
ドラマ
  • 手に汗握る
  • 感動的な
  • 怖い
  • おしゃれな
  • 泣ける
  • 可愛い
  • 笑える
  • 重厚感のある
  • かっこいい
  • ほのぼのとした
  • セクシーな
  • スカッとする
  • 親子で楽しめそう
  • 考えさせられる
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ここが見どころ

第68回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞および最優秀新人監督賞スペシャル・メンションを受賞、フー・ボー監督の遺作となった人間ドラマ。不良を過って突き落としたブーら事情を抱える4人は、一日中座り続ける象の噂に希望を見出し、町から出ようとする。フー・ボー監督は自らの短編小説を基に本作を制作、完成後に29歳にして自らの命を絶った。第55回金馬奨作品賞・脚色賞・観客賞ほか海外映画祭にて多数受賞。第18回東京フィルメックス・コンペティション出品作品。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    小野寺系

    タル・ベーラに師事した監督らしく、少ないカットで構成される長尺によって人々を描くスタイルが堂に入っていて、20代の長篇デビュー作と聞くと感心してしまう。さらに、寒々とした中国の田舎町を切り取った映像や、演出のあちこちに繊細な感覚や現代的要素が息づいているところが素晴らしく、動的なカメラはエドワード・ヤンとは違った雰囲気を作り上げている。本作の監督なら、間違いなく師を継承する傑作をものにしていたのだろうと思えるだけに、急逝が悔やまれる。

  • 映画評論家

    きさらぎ尚

    大所高所に立ち、生きづらい世を懸命に生きる人を描くのとは対照的に、地面から生き場所を探す人間をとらえたこの映画は、感動と怖れが終始交錯する。憂鬱、不信、怒りに支配された人物の絶望を象徴するどんよりとした灰色の映像。その人物の表情に焦点を合わせ、背景をぼかすセンス。人はどこにでも行けるが、どこも同じで、一番良いのはここにいて向こう側を見ることかもしれない。でも遠くから聞こえる象の鳴き声を希望と思いたい。秀逸なラストシーンは監督の意図の凝結と見た。

  • 映画評論家

    城定秀夫

    人物の動きを緻密に計算し、その計算があざとい形で表出しないよう更に幾重にも計算を重ねて成立させている超絶ショットの連続には舌を巻くばかりで、これが20代の新人監督の手によるものだというのはにわかには信じ難いが、深刻にすぎる厭世観に貫かれた物語は若さ故なのかもしれない。この天才監督が今後どう成熟していくのか、このスタイルを通すのか、あるいは涼しい顔で切り返しも撮るようになるのか、などと思いを馳せても彼はもうこの世にはいない。自殺なんて悲しすぎる。

みんなのレビュー

  • EIGA FAN

    2020年2月6日に投稿
    94
    • 感動的な
    • かっこいい

    ネタバレ

「象は静かに座っている」のストーリー

炭鉱業が廃れた中国の小さな田舎町。友達をかばった少年ブーは不良の同級生シュアイを過って階段から突き落としてしまった。町で幅を利かせるシュアイの兄チェンらに追われ、ブーは町を出ようとする。友達のリンや近所の老人ジンを巻き込み、遠く離れた満州里にいる一日中ただ座り続けているという奇妙な象の存在にわずかな希望を抱き、それぞれの事情を背負う4人は歩き始める。

「象は静かに座っている」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「象は静かに座っている」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 中国
製作年 2018
公開年月日 2019年11月2日
上映時間 234分
配給 ビターズ・エンド
カラー/サイズ カラー
公式サイト http://www.bitters.co.jp/elephant/
コピーライト (C) Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen

「象は静かに座っている」のみんなのレビュー

  • EIGA FAN

    2020年2月6日に投稿
    94
    • 感動的な
    • かっこいい

    ネタバレ


映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 3/7

チャン・ドンゴン(1972)

王宮の夜鬼

「スウィンダラーズ」のヒョンビン×「V.I.P. 修羅の獣たち」のチャン・ドンゴン共演によるアクション史劇。朝鮮時代、謎の疫病が蔓延して生じた夜鬼の群れと戦う王子イ・チョン。一方、国王の側近キム・ジャジュンは夜鬼を利用して国を掌握しようと企んでいた。「リアル」のチョ・ウジン、「アシュラ」のチョン・マンシクが脇を固め、「コンフィデンシャル/共助」のキム・ソンフンがメガホンをとる。

七年の夜

特集『のむコレ2018』にて上映。
長谷川博己(1977)

サムライマラソン

「超高速!参勤交代」の脚本家・土橋章宏による小説『幕末まらそん侍』を豪華スタッフ・キャストで映画化。幕末。迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る大会を開催。そんななか、藩士不在の城に刺客が送り込まれる。出演は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の佐藤健、「恋は雨上がりのように」の小松菜奈、「怒り」の森山未來、「きみの鳥はうたえる」の染谷将太、「来る」の青木崇高、「レオン」の竹中直人、「淵に立つ」の筒井真理子、「止められるか、俺たちを」の門脇麦、「海を駆ける」の阿部純子、「リングサイド・ストーリー」の奈緒、「覚悟はいいかそこの女子。」の中川大志、「ワンダーウーマン」のダニー・ヒューストン、「パンク侍、斬られて候」の豊川悦司、「シン・ゴジラ」の長谷川博己。監督は「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のバーナード・ローズ。企画・プロデュースは「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマスと「おくりびと」の中沢敏明。脚本は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の斉藤ひろし、バーナード・ローズ、「喰女 クイメ」の山岸きくみ。音楽を「めぐりあう時間たち」のフィリップ・グラス、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当。

半世界

「エルネスト」の阪本順治が、地方都市を舞台に39歳の男3人の友情物語を綴る人間ドラマ。紘は妻子とともに、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で製炭をして暮らしている。ある日、中学からの旧友で、自衛隊員として海外派遣されていた瑛介が町に帰ってくる。出演は、「クソ野郎と美しき世界」の稲垣吾郎、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「きらきら眼鏡」の池脇千鶴、「泣き虫しょったんの奇跡」の渋川清彦。

NEW今日命日の映画人 3/7

スタンリー・キューブリック(1999)

恐怖と欲望

「非情の罠」以前に製作されたスタンリー・キューブリックの劇場デビュー作。自主制作映画であり、わずかなキャスト&スタッフ、低予算で製作されたにもかかわらず、公開時は批評家などからは好評だったのだ。しかし、キューブリック本人が本作を「アマチュアの仕事」と、プリントをすべて買占め封印してしまったため、長らく劇場で上映する機会がなかった。2013年5月3日よりオーディトリウム渋谷ほかにて、日本初公開された。

アイズ ワイド シャット

ある夫婦の愛と性をめぐる心の相克を冷徹に映し出したシリアス・ドラマ。監督・製作は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」などの巨匠スタンリー・キューブリックで、88年の「フルメタル・ジャケット」以来11年ぶりとなる本作完成直後死去し、本作が遺作となった。脚本は19世紀末の文豪アーサー・シュニッツラーの『Tarumnovelle』を原典にキューブリックとフレデリック・ラフェエルが執筆。製作総指揮はキューブリック作品の常連であるジャン・ハーラン。撮影(クレジットはライティング・キャメラマン)はラリー・スミス。音楽は英国で活動するジョスリン・プーク。美術はレスリー・トムキンズとロイ・ウォーカー。編集はナイジェル・ゴルト。衣裳はマリット・アレン。出演は実生活でも夫婦であるトム・クルーズ(「ザ・エージェント」)とニコール・キッドマン(「プラクティカル・マジック」)、監督でもある「夫たち、妻たち」のシドニー・ポラック、「ツイスター」のトッド・フィールド、「日曜日のピュ」のマリー・リチャードソン、「ディープ・インパクト」のリーリー・ソビエスキー、「恋のレディ&レディ?・」のヴィネッサ・ショーほか。、
小川真司(2015)

宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く

TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク全26話の第23話から第26話を再編集した劇場版最終章。イスカンダルに到達し、地球へ帰還するヤマトの旅程を描く。総監督は、「トワノクオン」シリーズの出渕裕。声の出演は、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」シリーズの菅生隆之、「ねらわれた学園」の小野大輔。

宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン

SFアニメーション『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした全26話のシリーズを劇場公開。第六章ではガミラス艦隊との決戦を経て、大マゼラン銀河に辿り着くまでの第19話から第22話を上映する。声の出演は『獣電戦隊キョウリュウジャー』の菅生隆之、『進撃の巨人』の小野大輔、「DRAGON BALL Z 神と神」の山寺宏一。