- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
プチョン国際ファンタスティック映画祭2018で最優秀アジア映画賞を受賞した人間ドラマ。音楽の道を半ば諦めたミュージシャンの佑樹は、バイトに向かう途中に交通事故に遭い、車を運転していた作曲家の美智子と広汎性発達障害を持った息子・健吾と出会う。出演は、「いちごの唄」の古舘佑太郎、「真っ赤な星」の桜井ユキ、サニーデイ・サービスのボーカル・ギターで映画初出演となる曽我部恵一。監督は、本作が長編デビュー作となる工藤将亮。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
須永 貴子
ミュージシャンでもある古舘佑太郎が演じる、音楽への愛憎を抱え、夢を諦めようともがき、葛藤を歌で吐き出すシンガーソングライター役はもちろん説得力がある。しかし、彼がラストライブを行う1日を描くにあたり、渋谷と下北沢を何度も不自然に行き来する動線とシンクロするかのように、主人公の感情の動線もジグザグカクカクして追いきれず。初めて出会った者たちが一緒に音を鳴らし、音楽が生まれる瞬間を収めたシーンの多幸感が、主人公と映画にとっての救いに。
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映画評論家
山田 耕大
若きミュージシャンとシングルマザーの作曲家。そして彼らを取り巻く心優しき人々。猫に関する言い回しが思い浮かぶ。「借りて来た猫」のように良い子ぶり、「猫を被っている」みたいに大人しい。そのつもりは毛頭ないだろうが、出て来る人びとが、みなそう見えてしまうのは何故なんだろう。心優しい言葉も心無い罵倒でさえも、どこか借り物の匂い。今の若者には絶望的な閉塞感しかない。それを吹き飛ばすような映画であってほしいのに、却って閉塞感に囚われてしまう。
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映画評論家
吉田 広明
自分をアイムクレイジーって言っちゃう青臭いロック・ミュージシャンが色々な人との出会いを経て大人になりましたという成長物語として、これでもそれなりに感動する人はいるのかもしれない。しかし全体に作りが粗すぎる。ベタ過ぎる物語が、渋谷でのゲリラ撮影、手持ちカメラのブレの疑似リアリズムで糊塗できるものでもない。とりわけ出てくる窓やライトが全部滲んでいて、意図的なのかもしれないが、露出どうなってるんだと苛々する。在るものをそのまま映せばリアルか。
「アイムクレイジー」のストーリー
音楽の道を諦めようと、ラストライブの日を迎えたミュージシャンの佑樹(古舘佑太郎)は、バイトに向かう途中、交通事故に遭う。車を運転していたのは広汎性発達障害を持つ息子・健吾を連れた作曲家の美智子(桜井ユキ)だった。佑樹は、バイト先の店長(曽我部恵一)に半ば強引に健吾の子守をさせられ、それをきっかけに親子と深く関わっていく。かつての仲間の活躍、元カノの妊娠、“ヤバイ”の一言でまとめられる音楽……。周囲のすべてに苛立つ佑樹は、厳しい現実に直面しながらも強い信念を持ち、明るく振る舞う美智子の姿を見て、自分のなかで何かが変わっていくのを感じる……。
「アイムクレイジー」の写真
「アイムクレイジー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年8月24日 |
上映時間 | 86分 |
製作会社 | ザフール&スタッフ |
配給 | シンカ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.synca.jp/iamcrazy/ |
コピーライト | (C)2017ザフール&スタッフ |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/29
- 宮下順子(1949)
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新 デコトラのシュウ 鷲
哀川翔主演による人気シリーズが12年ぶりに復活。デコトラのイベント会場に来ていた演歌歌手・高宮すずめに一目惚れしたトラック野郎の鷲一郎。だが彼女は占い師から死を宣告されていた。別れた父親に会いたいというすずめの思いを叶えようと鷲一郎は旅に出る。共演は「L・DK」の剛力彩芽。監督は2003年の第1作「デコトラの鷲 まつりばやし」からシリーズ全作を手がける香月秀之。 -
罪の声
グリコ・森永事件をモチーフにし2016年週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位に輝いた同名小説を映画化。記者の阿久津は昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ取材を重ねる。一方俊也は事件の脅迫テープに自分の声が使われていたことを知り……。監督は、TBSテレビに所属し『カルテット』など数々のTVドラマの演出をするほか、「映画 ビリギャル」など映画監督としても活動する土井裕泰。「人間失格 太宰治と3人の女たち」の小栗旬と、ミュージシャンや文筆家としても活躍する星野源が、未解決事件に翻弄され人生が交錯する二人の男を演じる。
NEW今日命日の映画人 1/29
- ジャック・リヴェット(2016)
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アニエスの浜辺
「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ監督による自伝的ドキュメンタリー。生い立ちや家族、友人、思い出の地、亡夫ジャック・ドゥミ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ハリウッド等、彼女自身が語り、過去の作品やインタビュー、心象風景を交えながら現在と過去を繋いでいく。出演はアニエス・ヴァルダ、ジャック・ドゥミ、マチュー・ドゥミ、ジャン=リュック・ゴダール、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ハリソン・フォード、ジム・モリソンなど。まもなく81歳になるアニエス・ヴァルダがベルギーの浜辺に立ち、鏡を並べる指示を出している。その鏡には海やアニエス自身、人影等が映りこむ。振り返ると彼女の人生には、いつも浜辺があった。子供時代を過ごしたベルギーの浜辺に始まり、戦火を逃れて疎開した南フランスの港町セート、夫であるジャック・ドゥミと渡ったアメリカ・西海岸……。自身、家族、友人、そして夫について思いを馳せながら続ける旅は、アニエスの個人史であると同時に、第二次世界大戦、戦後、ヌーヴェル・ヴァーグ、フラワーチルドレン、ウーマン・リヴ……、さながら現代史、そしてフランスの芸術史でもあった。 -
ランジェ公爵夫人
19世紀フランスを代表する作家、バルザックの同名小説を「美しき諍い女」のジャック・リヴェット監督が映画化。パリを舞台に繰り広げられる、貴族階級の女性と無骨な軍人の数奇な運命の恋物語。主演は「恋ごころ」のジャンヌ・パリバールと、ジェラール・ドパルデューの息子で「ポーラX」にも主演したギョーム・ドパルデュー。