- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
「カメラを止めるな!」で旋風を巻き起こした上田慎一郎の劇場用長編第2作。売れない役者の和人はある日、弟から、演じることを利用した何でも屋“スペシャルアクターズ”に誘われる。そこへ「カルト集団から旅館を守って欲しい」との依頼が入るが……。出演者にはプロアマ問わず公募した1500人の中から、オーディションで抜擢された15人を起用している。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
川口敦子
金太郎あめ状態著しい日本映画の昨今、「解放区」とも通じる知らない顔の俳優たちの魅力はある。とりわけ「FRANK」のM・ファスベンダーのかぶりものの表情を想起させる大澤数人の定まらない視線とすわった目の交錯は「演技を感じさせない演技」の演じ方として面白い。前作同様、撮影曽根剛の貢献度も無視し難い。が、映画としては幼稚な思いつきに終始していて、最終地点も透けて見える。遊びだけじゃないのよ映画は――なんて、今さらなことを真顔でいいたくなった。
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映画評論家
佐野享
それなりに楽しく観始めたものの、だんだんと虚しい気持ちになり、ラストには怒りをおぼえた。ここには作劇はあっても物語がない。だから目先のトリックやサプライズを優先するあまり、主人公の人生(物語)は作劇の道具として容易く蹂躙されてしまう。それでも「演じる」という内的能動性のうえに作劇が展開されるならまだよいが、結局はワークショップによって選ばれた役者の「見た目」に役柄を型はめして、動かしていく以上の工夫がない。つまり、演技はあっても映画がないのだ。
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映画評論家
福間健二
主要な出演者十五人を先に選び、脚本作りをアテ書きでゼロからスタート。全員がアイデアを出したというが、上田監督でなければやれそうにないことがほとんど。無名の役者という存在。その能力の発掘・活用と、演技の虚実にゲームを仕掛けることは、別のことだが、ここでは切りはなせない。とても独特に。サービスの心が現場から働いている。愛だとしたら何への愛だろう。そのヒントとなるように、作品の真ん中には、弟が兄を思う、似ていない兄弟がいる。画と音への不満は残る。
みんなのレビュー
「スペシャルアクターズ」のストーリー
暗い部屋でひとり、超能力ヒーローが活躍する大好きな映画を見ては溜息をつく……。そんな毎日を送る売れない役者の和人はある日、数年ぶりに再会した弟から俳優事務所の“スペシャルアクターズ”に誘われる。通称“スペアク”と呼ばれるその集団は、映画やドラマの仕事を引き受けるだけでなく、日常の中で演じる仕事、つまり演じることを利用した“何でも屋”を運営していた。そんな折、スペアクに“カルト集団から旅館を守って欲しい”との依頼が入る。乗っ取りを図るヤバ目な連中を相手にプランを練り、演技練習を重ねるスペアクの役者たち。しかし、和人には皆に内緒にしている秘密があった。実は、極限まで緊張すると気絶してしまうのだ。ところがあろうことか、和人はこのミッションの中心メンバーに選出されてしまう。果たして、和人の運命やいかに……!?
「スペシャルアクターズ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年10月18日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | 松竹ブロードキャスティング (制作プロダクション:ランプ/制作協力:PANPOCOPINA ) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://special-actors.jp/ |
コピーライト | (C)松竹ブロードキャスティング |
「スペシャルアクターズ」のみんなのレビュー
「スペシャルアクターズ」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/20
- デイヴィッド・リンチ(1946)
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ようこそ映画音響の世界へ
ハリウッドの映画音響に焦点をあてたドキュメンタリー。その進化において大きな偉業を残した「市民ケーン」「鳥」「ゴッドファーザー」などの名作から映画音響の歴史を紹介。さらに、スペシャリストたちと共に“音”が映画にもたらす効果と重要性に迫っていく。出演は「地獄の黙示録」のウォルター・マーチ、「スター・ウォーズ」のベン・バート、「ジュラシック・パーク」のゲイリー・ライドストローム。 -
デニス・ホッパー/狂気の旅路
個性派俳優でありアメリカン・ニューシネマを代表する「イージー・ライダー」を監督、アーティストとしての顔も持つハリウッドの反逆児デニス・ホッパーの半生を追うドキュメンタリー。関係者の証言や未公開映像を交え、その足跡と映画史における役割を辿る。デニス・ホッパーの大ファンだったニック・エベリング監督が、1970年代初頭から約40年にわたりホッパーの右腕だったサティヤ・デ・ラ・マニトウをはじめ家族や友人・知人らによる数々の証言や、自ら集めた未公開映像をもとに構成。 - エヴァン・ピーターズ(1987)
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ボーダーライン:ソマリア・ウォー
海賊が蔓延るソマリアで現地取材を行ったジャーナリスト、ジェイ・バハダーの手記を映画化。2008年。伝説のジャーナリスト、シーモアの影響を受けたジェイは、ソマリアの現地取材に向かう。危険な取材の中、使命感を芽生えさせてゆくジェイだったが……。出演は「X-MEN:ダーク・フェニックス」のエヴァン・ピーターズ、「キャプテン・フィリップス」のバーカッド・アブディ、「ワーキング・ガール」のメラニー・グリフィス、「ゴッドファーザー」のアル・パチーノ。 -
X-MEN:ダーク・フェニックス
特殊能力を持つミュータントたちの活躍を描いた人気シリーズ「X-MEN」第7弾。X-MENの一員であるジーン・グレイが宇宙で事故に遭遇。これによりダークサイドが覚醒し、世界を滅ぼすほどの強大なパワーを持つダーク・フェニックスに変貌する……。出演は前作「X-MEN:アポカリプス」に引き続きジーン・グレイを演じるソフィー・ターナー、「ミスター・ガラス」のジェームズ・マカヴォイ、「エイリアン:コヴェナント」のマイケル・ファスベンダー。「X-MEN:アポカリプス」の脚本を担当するなど、長年にわたってシリーズに携わってきたサイモン・キンバーグが、長編映画初監督を務める。
NEW今日命日の映画人 1/20
- オードリー・ヘップバーン(1993)
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マイヤーリング
1957年にテレビ番組『プロデューサーズ・ショーケース』の1本として1度だけ全米生放送された作品。以後、目にする機会はなかったが、当時の技術“キネスコープ”で録画されたマスターを復元し、劇場公開が実現した。オードリー・ヘプバーン(「ローマの休日」)とメル・ファーラー(「戦争と平和」)の夫婦共演も話題に。 -
ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版
アメリカン・フィルム・インスティテュートが2000年に発表した“アメリカが生んだ最も素晴らしいラブストーリー ベスト100”の第4位に選ばれた恋愛映画。製作から50周年を迎え、“デジタル・ニューマスター版”として再び公開された。この映画によって、主演のオードリー・ヘプバーンは無名の女優からハリウッド・スターとなった。なお脚本は、当時の赤狩りでハリウッドから締め出されていたダルトン・トランボが、友人のイアン・マクラレン・ハンター名義で初稿を執筆、これにハンターが手を加えたものを、さらにジョン・ダイトンが改稿するかたちで決定稿に至った。初公開時はトランボの名前は伏せられていたが、のちに当時の事情が明らかになり、デジタル・ニューマスター版には新たにトランボの名がクレジットされている。