- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
2011年の韓国映画「ブラインド」をリメイクしたサスペンス・スリラー。交通事故により最愛の弟を亡くし、自身も視力を失い警察官の道を断念した浜中なつめ。ある日車の接触事故に遭遇した際に車中から助けを求める少女の声を聞き、誘拐を疑い事件を追っていく。監督は「重力ピエロ」の森淳一。視力を失った浜中なつめを「パラレルワールド・ラブストーリー」の吉岡里帆が、なつめとともに事件に立ち向かうもう一人の目撃者・国崎春馬を「笑顔の向こうに」の高杉真宙が演じる。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
川口 敦子
韓国映画「ブラインド」、その中国でのリメイク「見えない目撃者」、前2作以上に嚙みごたえある3本目となった。多層的なプロットのからめ方、失くした弟へのヒロインの償いの気持を請け負う年下の男の子の活かし方、はたまた刑事のひとりに定年間際の設定を盛り込み、猟奇趣味も加味してさらには犯人の正体が開巻早々、見えていた前二作にない謎解き要素もと、盛りだくさんのスリルとサスペンスをそれなりに消化して興味を持続させる。ヒロインの成長の物語も紋切型だが悪くはない。
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映画評論家
佐野 亨
韓国、中国、日本と三度も映画化されている題材だけに、ベースとなる物語に観客をひきつける推進力があり、この作品も中盤までは一定の緊張感を保っている。盲導犬と見せ場の絡め方や犯人が明かされるまでのディテイルなど、シナリオにも苦心の跡が見える。だが、そうして趣向を凝らした反面、各人物の言動にシチュエーションありきの不自然さが目立つ。とりわけ後半は、どの人物もほぼ自発的に危機的状況にはまり込んでいくため、観客の同調性が削がれてしまう。惜しい力作。
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映画評論家
福間 健二
元警官の、吉岡里帆のヒロイン。不自由な目で「目撃」した犯人に執着することで、前途に希望なしの少年とともに立ち直ろうとするが、警察の出し方、どうだろうか。組織としてはその非を認めず、大事なときに間に合わない。例によってという程度かもしれないが、物語の展開の上で便利な装置にしすぎている。終盤の見せ場は考え抜いてあり、森監督の力を感じさせる。しかし、残虐と凶悪の表現にはとくにこの世界をどう見るか、どう呪うかという思考が必要だ。それが足りない。
「見えない目撃者(2019)」のストーリー
浜中なつめ(吉岡里帆)は警察学校卒業式の夜、過失により弟を事故死させてしまい、その事故が原因で自らも視力を失ってしまう。警察官の道を諦め、事故から3年経った今でも弟の死を乗り越えられずにいた。そんな中、なつめは車の接触事故に遭遇し、車中から助けを求める少女の声を耳にする。なつめは誘拐事件の可能性があると訴え、視覚以外の感覚から感じ取った目撃情報を警察に提示するが、警察は目の見えない彼女を目撃者としてみなさず、捜査は打ち切りに。それでも少女を救おうとして、なつめは事故現場で車に接触したスケボー少年・国崎春馬(高杉真宙)を探し出し、懸命に捜査。やがて女子高生失踪に結びつき、連続誘拐事件が明らかになっていくが、真相に近づこうとする彼らに猟奇的殺人犯の魔の手が迫る……。
「見えない目撃者(2019)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年9月20日 |
上映時間 | 129分 |
製作会社 | 「見えない目撃者」フィルムパートナーズ(東映=ROBOT=Moon Watcher=東映ビデオ=小学館=朝日新聞社=イオンエンターテイメント=エー・チーム=エイベックス・エンタテインメント)(企画・制作プロダクション:ROBOT=MoonWatcher) |
配給 | 東映 |
レイティング | R-15 |
公式サイト | http://www.mienaimokugekisha.jp/ |
コピーライト | (C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W. |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/25
- 森田芳光(1950)
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の・ようなもの のようなもの
2011年に急逝した「家族ゲーム」「それから」の森田芳光監督の劇場デビュー作「の・ようなもの」の35年後を描く青春ドラマ。生真面目で冴えない落語家が、落語を捨てのんびりと暮らす兄弟子と出会い、自分らしく生きる楽しさを知っていく。監督は長年、森田組を助監督として支え続けた杉山泰一。出演は「僕達急行 A列車で行こう」の松山ケンイチ、ピエール瀧、「間宮兄弟」の北川景子、塚地武雅、佐々木蔵之介、「の・ようなもの」の伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、「メイン・テーマ」の野村宏伸、「椿三十郎(2007)」の鈴木亮平、「家族ゲーム」の宮川一朗太、「39 刑法第三十九条」の鈴木京香。 -
僕達急行 A列車で行こう
「うさぎドロップ」の松山ケンイチと「ワイルド7」の瑛太が鉄道マニアに扮し、恋に仕事に奮闘する姿を描いたコメディ。九州ロケを敢行し、合計20路線80モデルにもおよぶ車両の登場が鉄道映画らしいこだわり。共演は「パレード」の貫地谷しほり、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」のピエール瀧。森田芳光監督の遺作。
NEW今日命日の映画人 1/25
- 円谷英二(1970)
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ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版
日本怪獣特撮映画の金字塔“ゴジラ”。その第1作目の公開から60年をむかえ、初回上映状態を再現することを目標に7ヵ月かけて制作されたデジタルリマスター版。4Kスキャンされたデータを元に、ソフトウェアおよび手作業による1コマ1コマのごみ取り処理がなされた。また音声も違和感が生じないよう細心の注意が払われたノイズ除去が行われている。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。出演は宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬ほか。 -
ネオ・ウルトラQ 特別上映 part.II
1966年に放送された伝説のテレビドラマ『ウルトラQ』。その後の「ウルトラマンシリーズ」の礎となった作品。2013年、円谷プロダクション×WOWOWの共同製作による“セカンドシーズン”として全12話のまったく新しいドラマシリーズ『ネオ・ウルトラQ』が最新鋭4Kカメラを導入し、石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆ら4人の気鋭のクリエイターたちにより制作された。WOWOWでの放映に続き、2013年より順次、劇場公開される。 TV放映された全12話の内3話に加え、モノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選んだ一話を加えた計4話構成で上映。