- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
MOOSIC LAB 2018で準グランプリを受賞し、韓国の全州映画祭でも招待上映された青春映画。それぞれに孤独を抱えるコウ、ユウカ、サキの中学生3人は、インターネットで公開されていたある音楽をきっかけに、導かれるように出会うが……。監督はこれがデビュー作となる新鋭・阿部はりか。出演は「アイスと雨音」の青木柚、「明日にかける橋 1989年の想い出」の越後はる香、「クレイジーアイランド 奈緒美の愛と青春と狂気の爆走ロード」の中尾有伽。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
上野昴志
たぶんに文学的ではあるけれど、このタイトルは悪くない。暗さと明るさが重なり合う微妙な均衡のなかにある束の間の時間。確かに、中学生というのは、それと自覚することもなく、そのような時間のなかに身を置いているのかもしれないとも思う。それ故、作り手も、下手に彼ら一人ひとりの内面に立ち入ることなく、むしろ淡々と、それぞれの状況を描きだしているところに説得力がある。接点は音楽か。だからといって繋がるわけでもない。ただ、一つの場を共にすることにほのかな光が射す。
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映画評論家
上島春彦
日本には何故かビルの屋上映画というジャンルがある。例えば「ゆけゆけ二度目の処女」とか。屋上とは逃げ場所だったり居心地のいい場所だったり、この映画では両方だ。赤の他人同士の三人がとある事情で、廃ビルのてっぺんに集う。ロケが素晴らしい。また、場所がどこか分からなくなる趣向が効いている。それにしても私には、この映画で興味を覚えるのは主人公の父親の水橋研二だけなので、評価のしようがない。私に見られたのが本作の不幸であった。ごめんなさい。評価は保留とする。
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映画評論家
吉田伊知郎
古典的な悩み多き青春映画だが、新宿の軍艦マンション屋上という舞台装置が良く、開かれた密室である都市の屋上に寄り添う若者たちが醸し出す気怠さが、「ゆけゆけ二度目の処女」とまでは言わないにしても惹かれるものがある。屋上から見えるラブホテルの一室へと都市の密室から密室へと移動する終盤の展開も好みだが、一瞬外から眼にしただけで正確に部屋の場所を割り出して辿り着き、踏み込むことが出来るものかしらと思ってしまう。如何にもという陰鬱な雰囲気が全篇を覆う。
「暁闇」のストーリー
中学3年生のコウ(青木柚)は、何に対しても無気力な少年。同じ中学で教師を務める父親(水橋研二)が生徒たちからいじめられる様子を無関心な態度で眺め、恋人のトモコ(若杉凩)との間にもどこか距離がある。別の中学に通うユウカ(中尾有伽)は、学校が終わると街をブラつき、見知らぬ男たちと束の間の関係を持っている。ユウカの同級生サキ(越後はる香)は、不器用にすれ違う両親の狭間で、行き場のない悲しさを抱えていた。そんな3人が、インターネットで公開されていたある音楽をきっかけに、導かれるように出会うが……。
「暁闇」の写真
「暁闇」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年7月20日 |
上映時間 | 57分 |
配給 | SPOTTED PRODUCTIONS |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://moonlessdawn.com/ |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/26
- ポール・ニューマン(1925)
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ミーアキャット
「ディープ・ブルー」「アース」の制作陣による動物ドキュメンタリー。カラハリ砂漠を舞台に、野生のミーアキャットの成長を追う。監督は、ディスカバリー・チャンネルやアニマル・プラネットの番組製作を経て、本作が長編映画初監督となるジェームズ・ハニーボーン。ナレーションは名優ポール・ニューマン。 -
マイ・シネマトグラファー
2度のアカデミー撮影賞を受賞したハスケル・ウェクスラー。彼の実子のマーク・ウェクスラーが、父の伝説と向き合い真の姿を見出そうとして撮ったドキュメンタリー。ジョージ・ルーカス、マイケル・ダグラス、ジュリア・ロバーツ、などの俳優、監督のインタビューを通して伝説のシネマトグラファーの真実を明らかにする。
NEW今日命日の映画人 1/26
- エイブ・ヴィゴーダ(2016)
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アンダーワールド(1996)
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。 -
シュガー・ヒル
ニューヨーク・ハーレムの暗黒街で、ドラッグ売買のトップにのし上がった2人の兄弟の葛藤を軸に展開する、愛と暴力に彩られたブラック・ムービー。監督はキューバ出身で、カンヌ国際映画祭で上映された「クロスオーバー・ドリーム」やテレビ映画「心臓が凍る瞬間」(日本では劇場公開)などの作品があるレオン・イチャソ。脚本はバリー・マイケル・クーパー。製作は「ラブ・クライム 官能の罠」のルディ・ラングレイスと、グレゴリー・ブラウン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタインとトム・ローゼンバーグ、マーク・エイブラハムズの共同。撮影は「ディープ・カバー」「カリフォルニア(1993)」のボージャン・バゼリ。音楽はテレンス・ブランチャードで、ジャズ、ファンク、ソウル、ラップ、ヒップホップ、ブラック・コンテンポラリー、アフリカン・ミュージックからゴスペルに至るまで、さまざまなブラック・ミュージックの挿入曲が全編に流れる。美術は「再会の時」のマイケル・ヘルミー、主人公兄弟の人物造形や作品世界の上でも重要な要素を占める衣装は、「ディック・トレイシー」のエドゥアルド・カストロで、ヴェルサーチ、ヨージ・ヤマモトなどのスーツが使用されている。主演は「ニュー・ジャック・シティ」「デモリションマン」「ドロップ・ゾーン」など出演作が相次ぐウェズリー・スナイプスと、「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」『ファイブ・ハートビーツ』(V)のマイケル・ライト。「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「ビバリーヒルズ・コップ3」のテレサ・ランドルらが共演。