- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督と、同作にスタッフとして参加した中泉裕矢、浅沼直也が共同監督を務める異色作。カメだけが友達の女子大生・亀田美羽、タレント家族の娘・兎草早織、父と復讐代行屋を営む戌井小柚。3人の少女が出会う時、奇跡が起こる!?出演は『猿楽町で会いましょう』の石川瑠華、「クロノス・ジョウンターの伝説」の井桁弘恵、「アイスと雨音」の紅甘、「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の斉藤陽一郎。2019年7月13日、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019にてオープニング上映(ワールド・プレミア)。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
須永 貴子
上田監督の前作は、裏切り(=サプライズ)が見事に成功した。本作は、ストーリーのある地点までは、シナリオと編集により黒塗り部分を作って観客を騙す、叙述トリックに近いものがある。そこで終わっていたら作り手のマスターベーションに過ぎないが、黒塗り部分を開示して種明かしをした後に、さらなるサプライズを用意。また、3人のヒロインを演じる若手女優がそれぞれに魅力的で、前作では退屈だったフリ部分も飽きることがない。以上、2つの進化を評価したい。
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映画評論家
山田 耕大
“誘拐、裏切り、復讐、予測不能の騙し合いバトルロワイヤル!”が謳い文句のネタバレ厳禁映画。「ここで観たことは友達に話さないで」とエンドロールに字幕を入れたのは、64年前の「悪魔のような女」(55)。その52年前に“映画は構成である”ことを高らかに宣言した「大列車強盗」(1903)。それらを継承してこの映画があると思えてくる。図らずもそれをラストカットが物語っている。もちろん映画は、構成がよければすべて良しという訳ではない。“仏作って魂入れず”の感。
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映画評論家
吉田 広明
「カメ止め」の監督の新作、ということだが、そう思ってみると確かに構造的に「カメ止め」に似ている。物見高い観客への批判として悪意あるメタ映画でもある。ただ、登場人物たちを二重三重にしたせいなのか、監督が三人いるせいなのか、どうも切れが悪い。話自体は難しいわけでもないのだから、もっとスピード感あっても良かったのではないか。編集の問題なのかとも思うが。このキャラで色仕掛けと行動がえげつないのは、「カメ止め」と違って後味悪いし信憑性にも欠ける。
「イソップの思うツボ」のストーリー
カメだけが友達の内気な女子大生・亀田美羽(石川瑠華)。大人気“タレント家族”の娘で、恋愛体質の女子大生・兎草早織(井桁弘恵)。復讐代行屋父娘として、その日暮らしの生活を送る戌井小柚(紅甘)。そんな3人の少女が出会う時、最高の奇跡が起こる……。が、そこから予測不能の騙し合いバトルロワイヤルが幕を開ける……。
「イソップの思うツボ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年8月16日 |
上映時間 | 87分 |
製作会社 | 埼玉県=SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ (制作・企画:デジタルSKIPステーション/制作プロダクション:オフィス・シロウズ) |
配給 | アスミック・エース |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://aesop-tsubo.asmik-ace.co.jp/ |
コピーライト | (C)埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ |
「イソップの思うツボ」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/26
- ポール・ニューマン(1925)
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ミーアキャット
「ディープ・ブルー」「アース」の制作陣による動物ドキュメンタリー。カラハリ砂漠を舞台に、野生のミーアキャットの成長を追う。監督は、ディスカバリー・チャンネルやアニマル・プラネットの番組製作を経て、本作が長編映画初監督となるジェームズ・ハニーボーン。ナレーションは名優ポール・ニューマン。 -
マイ・シネマトグラファー
2度のアカデミー撮影賞を受賞したハスケル・ウェクスラー。彼の実子のマーク・ウェクスラーが、父の伝説と向き合い真の姿を見出そうとして撮ったドキュメンタリー。ジョージ・ルーカス、マイケル・ダグラス、ジュリア・ロバーツ、などの俳優、監督のインタビューを通して伝説のシネマトグラファーの真実を明らかにする。
NEW今日命日の映画人 1/26
- エイブ・ヴィゴーダ(2016)
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アンダーワールド(1996)
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。 -
シュガー・ヒル
ニューヨーク・ハーレムの暗黒街で、ドラッグ売買のトップにのし上がった2人の兄弟の葛藤を軸に展開する、愛と暴力に彩られたブラック・ムービー。監督はキューバ出身で、カンヌ国際映画祭で上映された「クロスオーバー・ドリーム」やテレビ映画「心臓が凍る瞬間」(日本では劇場公開)などの作品があるレオン・イチャソ。脚本はバリー・マイケル・クーパー。製作は「ラブ・クライム 官能の罠」のルディ・ラングレイスと、グレゴリー・ブラウン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタインとトム・ローゼンバーグ、マーク・エイブラハムズの共同。撮影は「ディープ・カバー」「カリフォルニア(1993)」のボージャン・バゼリ。音楽はテレンス・ブランチャードで、ジャズ、ファンク、ソウル、ラップ、ヒップホップ、ブラック・コンテンポラリー、アフリカン・ミュージックからゴスペルに至るまで、さまざまなブラック・ミュージックの挿入曲が全編に流れる。美術は「再会の時」のマイケル・ヘルミー、主人公兄弟の人物造形や作品世界の上でも重要な要素を占める衣装は、「ディック・トレイシー」のエドゥアルド・カストロで、ヴェルサーチ、ヨージ・ヤマモトなどのスーツが使用されている。主演は「ニュー・ジャック・シティ」「デモリションマン」「ドロップ・ゾーン」など出演作が相次ぐウェズリー・スナイプスと、「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」『ファイブ・ハートビーツ』(V)のマイケル・ライト。「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「ビバリーヒルズ・コップ3」のテレサ・ランドルらが共演。