存在のない子供たち

そんざいのないこどもたち CAPERNAUM
上映日
2019年7月20日

製作国
レバノン フランス

上映時間
125分

ジャンル
社会派 ドラマ
  • 手に汗握る
  • 感動的な
  • 怖い
  • おしゃれな
  • 泣ける
  • 可愛い
  • 笑える
  • 重厚感のある
  • かっこいい
  • ほのぼのとした
  • セクシーな
  • スカッとする
  • 親子で楽しめそう
  • 考えさせられる
+ 評価する

ここが見どころ

カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したヒューマンドラマ。わずか12歳の少年ゼインは、両親を相手に裁判を起こす。裁判長から、その罪を尋ねられた彼は、 “僕を産んだ罪”と答える。中東の貧民窟で生まれたゼインが、両親を訴えるに至った経緯とは……。監督は「キャラメル」のナディーン・ラバキー。出演者の大半は、役柄に近い境遇にある素人を集めて撮影が行われた。主演のゼイン・アル・ラフィーアは、シリアからの難民として、家族と共に逃れたレバノンで暮らした経験を持つ。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    石村加奈

    妹の初潮の面倒まで見られるゼイン少年は立派な「大人」だ。待てよ、敬愛する大人・田辺聖子先生は「大人の資格」を「お茶目で自分を嗤えること」と語っていたかも。そういう意味では、彼はまだ「大人」ではない。遊園地の観覧車に乗って、夕日を見た彼の大人びた横顔の、もう片方の表情に思いを馳せる。「何か食べものをくれない?」と、ラヒルには言えた少年の素直さを大切にしなくては、この世界から希望は消えてしまう。ゼインの訴えに「大人」の裁判長が下す判決が知りたかった。

  • 映画評論家

    荻野洋一

    一時も気の抜けない苦難がこれでもかと主人公少年を襲い続け、見る側は思わず苦笑してしまうほどだ。この極端さに動揺する間にも状況は悪化の一途を辿るが、最後で非常にメロドラマ的な偶然事が起こり、事態は一変する。人道支援プログラム的な切迫感と共に持続していたはずのリアルな一本道が、ここでググッと映画学校のシナリオ教室の光景へ、あるいは溜めて我慢していっきに吐き出す任俠映画の説話システムへと行き着いてしまうのだ。リアリズムの難しさを再考させる一作。

  • 映画評論家

    北里宇一郎

    12才の少年が家出する。その原因は父母への怒りだ。生きる場所はスラム。ぎりぎりのその日暮らし。こちらの胸もきりきり痛む。やがて少年は赤ん坊の面倒を見るように。それも肌の色が違う移民の子を。食べると食べさせる、両方をやらなければ。親を捨てた少年が、今度は子供の保護者となった。そこには弱き者への(無意識の)慈愛が窺えて。この映画、ここが一番の生命線だと思った。貧困と混沌で汚濁した水溜りを掬ったら、ひとしずく、清らかなものが掌に残った。そんな感覚が。

みんなのレビュー

  • ユーザA

    2020年4月27日に投稿
    0

    ネタバレ

  • 絶対色気値

    2020年2月13日に投稿
    85
    • 考えさせられる

    ネタバレ12歳の少年とヨチヨチ赤ちゃんの存在感の映画

    映画を見終わりスマホを見たら、レバノンのゴーン元会長に100億円の賠償請求のニュースが。 他人事ではなくなった、そのレバノンの地で、ゴーン元会長の世界とは地球の裏側ほどの格差に唖然とした。 ここまでひどい最下層の描写は観るのが辛いが、ラストの少年の笑顔にやられた。 この映画は12歳の少年と3歳の赤ちゃんの存在感の映画である。それがすごい。かなりシリアスで過酷な状況のなか12歳と3歳の子供が主役なんて、日本では絶対に観ることができない。日本だったら子供の人権などと非難されそう・・・

「存在のない子供たち」のストーリー

わずか12歳で裁判を起こしたゼイン(ゼイン・アル・ラフィーア)が訴えた相手は、自分の両親だった。裁判長から、“何の罪で?”と聞かれた彼は、まっすぐに前を見つめて“僕を産んだ罪”と答える。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったため、自分の誕生日も知らず、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで、両親から劣悪な労働を強いられていた。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、大人たちが作ったさらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来は……。

「存在のない子供たち」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「存在のない子供たち」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派 ドラマ
製作国 レバノン フランス
製作年 2018
公開年月日 2019年7月20日
上映時間 125分
配給 キノフィルムズ/木下グループ
レイティング PG-12
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 5.1ch
公式サイト http://sonzai-movie.jp/
コピーライト (C)2018MoozFilms

「存在のない子供たち」のみんなのレビュー

  • ユーザA

    2020年4月27日に投稿
    0

    ネタバレ

  • 絶対色気値

    2020年2月13日に投稿
    85
    • 考えさせられる

    ネタバレ12歳の少年とヨチヨチ赤ちゃんの存在感の映画

    映画を見終わりスマホを見たら、レバノンのゴーン元会長に100億円の賠償請求のニュースが。 他人事ではなくなった、そのレバノンの地で、ゴーン元会長の世界とは地球の裏側ほどの格差に唖然とした。 ここまでひどい最下層の描写は観るのが辛いが、ラストの少年の笑顔にやられた。 この映画は12歳の少年と3歳の赤ちゃんの存在感の映画である。それがすごい。かなりシリアスで過酷な状況のなか12歳と3歳の子供が主役なんて、日本では絶対に観ることができない。日本だったら子供の人権などと非難されそう・・・

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