酔うと化け物になる父がつらい

ようとばけものになるちちがつらい
上映日
2020年3月6日

製作国
日本

上映時間
95分

ジャンル
ドラマ

ここが見どころ

菊池真理子による同名コミックエッセイを実写映画化。父は毎日アルコールに溺れ、母は新興宗教信者。そんな両親のもとに生まれたサキは、酔って化け物となった父の奇行に悩まされ母の孤独に触れながら、崩壊していく家族を漫画として笑い話に昇華していたが……。出演は「わたしは光をにぎっている」の松本穂香、「半世界」の渋川清彦。監督は「ルームロンダリング」の片桐健滋。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    須永貴子

    父親が家族を不幸にするまでお酒を飲む理由を、主人公が最後までわからないまま終わる。漫画の原作者=主人公だからといって、わからないものをわからないまま映画にすることが、原作に対して誠実だとは思わない。実写化の意味とは、原作の人物や物語を独自の視点で考察して映像化し、観客に提示することでは? 主人公のモノローグをふきだしにして、カットを淡々と繋げる漫画的な映像にもなぜ実写化したのかという疑問を感じる。役者たちがみな、窮屈そうに見える。

  • 映画評論家

    山田耕大

    「ルームロンダリング」は中々のものだった。それで長篇デビューした片桐健滋監督の次回作のこれは、期待に違わぬ快作。題名から連想されるような隠隠滅滅なものにはしていない。父親がアル中で、母親が新興宗教にはまった末に自殺となれば、娘の人生は悲惨としか言いようがない。実際に悲惨だが、それを淡々と軽やかに描いている。だから余計に哀しさがじわじわとこみ上げてくる。渋川清彦が絶妙だ。学生の映画にでもノーギャラで出る渋川さんの映画愛は本当に涙ものである。

  • 映画評論家

    吉田広明

    ダメ人間ではあっても愛おしい存在として父を描けていたら少しは変わっていたのか。妻を宗教に走らせた末自殺に、娘をDV彼氏への依存症に追い込んだような存在が、死後に残した一言ですべて帳消し、いい人だったで終わっていいはずがない。父を分かってあげられなかった自分の方が化け物だったなど、殴らないでくれたDV夫に感謝するレベルの洗脳ではないか。確かに原作者にとってこれを描くことは救いだったにせよ、こんな異常を面白おかしく描こうとする映画の神経が分からない。

「酔うと化け物になる父がつらい」のストーリー

普段は無口で小心者だが、酔うと“化け物”になる父・田所トシフミ(渋川清彦)と、新興宗教にハマっている母・サエコ(ともさかりえ)。そんな一風変わった家庭で育ったサキ(松本穂香)は、父のおかしな行動に悩まされるなか、次第に自分の気持ちに蓋をして過ごすようになっていた。サキとは正反対で明るく活発な妹・フミ(今泉佑唯)や、学生時代からの親友たちに支えられながら、サキは家庭の崩壊を漫画に描き、笑い話に昇華してなんとか毎日を生きている。そんなある日、トシフミに病気が発覚。それをきっかけに、サキはこれまで知ることのなかった父のことを知り、心にしまっていた父への想いに気付き始める……。

「酔うと化け物になる父がつらい」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「酔うと化け物になる父がつらい」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2019
公開年月日 2020年3月6日
上映時間 95分
製作会社 「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会(吉本興業=MBS=ユニバーサル ミュージック=秋田書店=VAP=ファントム・フィルム)(制作:MBS=よしもとクリエイティブ・エージェンシー/制作プロダクション:CREDEUS)
配給 ファントム・フィルム
レイティング 一般映画
公式サイト http://youbake.official-movie.com/
コピーライト (C)「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会

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今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 3/9

木梨憲武(1962)

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

ライダーたちが時空を超えて戦いを繰り広げる特撮TV『仮面ライダージオウ』の劇場版。50年後に自分が世界を支配する魔王オーマジオウとなることを知った常磐ソウゴ。ついにその時がきたが、歴史の管理者クォーツァーが現れ、王誕生に隠された陰謀が明らかになる。奥野壮、押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐らレギュラー陣に加え、ダンス&ボーカルグループのDA PUMP、「旅猫リポート」の前野朋哉、「覚悟はいいかそこの女子。」の若林時英らがゲストキャストとして参加。同時上映は「騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」。

いぬやしき

「GANTZ」の佐藤信介監督が、同作の原作者・奥浩哉の漫画を木梨憲武×佐藤健主演で実写化。謎の事故に巻き込まれ、超人的な能力を得た初老のサラリーマン犬屋敷壱郎と高校生・獅子神皓。犬屋敷は人を助けることに奔走する一方、獅子神は悪事に手を染めていき……。共演は「鋼の錬金術師」の本郷奏多、「リバーズ・エッジ」の二階堂ふみ、「グッモーエビアン!」の三吉彩花、「もういちど」の福崎那由他、「愚行録」の濱田マリ、「三度目の殺人」の斉藤由貴、「新宿スワン」シリーズの伊勢谷友介。脚本を「映画 ビリギャル」の橋本裕志、音楽を「チア・ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」のやまだ豊が務める。
千葉雄大(1989)

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

恋人がスマートフォンを落としたのを契機に過去を暴かれ命を狙われるミステリー「スマホを落としただけなのに」の続編。連続殺人事件から数ヶ月後、同じ現場から次々と若い女性の遺体が見つかり、刑事の加賀谷は先の事件で逮捕した浦野に捜査協力を依頼する。前作に引き続き「リング」の中田秀夫がメガホンを取り、刑事・加賀谷役の千葉雄大、連続殺人鬼・浦野役の成田凌が続投。謎の男から狙われる加賀谷の恋人・美乃里を乃木坂46の白石麻衣が演じる。

決算!忠臣蔵

大石内蔵助が残した決算書を元に、赤穂浪士の吉良邸討ち入りをお金の面から描いた山本博文の『「忠臣蔵」の決算書』を映画化。元禄14年、お家再興の望みを絶たれた赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助は、吉良邸討ち入りを計画。だが、その予算には上限があり……。出演は「泣くな赤鬼」の堤真一、「土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI」の岡村隆史。監督は「忍びの国」の中村義洋。

NEW今日命日の映画人 3/9

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