作兵衛さんと日本を掘る

さくべいさんとにほんをほる
上映日
2019年5月25日

製作国
日本

上映時間
111分

ジャンル
伝記 アート
  • 手に汗握る
  • 感動的な
  • 怖い
  • おしゃれな
  • 泣ける
  • 可愛い
  • 笑える
  • 重厚感のある
  • かっこいい
  • ほのぼのとした
  • セクシーな
  • スカッとする
  • 親子で楽しめそう
  • 考えさせられる
+ 評価する

ここが見どころ

2011年、日本初のユネスコ世界記憶遺産となった絵や日記697点を残した炭坑画家・山本作兵衛に迫るドキュメンタリー。炭坑夫だった彼が60代半ばを過ぎて本格的に絵筆を握り、その絵さながらに働いた元女坑夫や関係者の証言を通じ、日本の過去と現在、未来を掘る。監督は「三池 終わらない炭鉱の物語」の熊谷博子。朗読を元NHKアナウンンサーの青木裕子、ナレーションを元フジテレビアナウンサーの山川建夫が務める。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    北川れい子

    むろん、顔が眼目の映画ではないのだが、山本作兵衛が描く炭鉱労働者の顔は、男はみな高倉健似で、女は母親も娘も山田五十鈴系。目はどちらも黒々と力強い。今回、熊谷監督は、先行のドキュ「坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~」を一歩踏み込んだ形で、山田五十鈴似に描かれていたヤマの女たちの実態を検証し、現代へとつなげる。そういえば三池炭鉱の顚末を記録した「三池 終わらない炭鉱の物語」も、メインにいたのは妻たちだった。多彩な証言者たちのことばも貴重な力作だ。

  • 映画評論家

    千浦僚

    本作監督の過去作「三池 終わらない炭鉱の物語」と繋がるのはもちろんだが、山本作兵衛という特異な画家を紹介することがその画の色鮮やかな物語性を伴って、観る者に強く訴えかける。その“物語”において重要な真実はルポやドキュメンタリー以上に伝わってきた。私は本作が見せる作兵衛氏の炭鉱労働画によって、身体や生命に危険のある過酷な労働とは、労働者各人の自己保存の本能に労働の質を抱き合わせる究極かつ最低の自己責任論だと気づかされた。この問題は現在にも続く。

  • 映画評論家

    松崎健夫

    葬送の翌夏、母の郷では各戸で“盆踊り”の会場を設けるという慣わしがあった。夏の夜になると僕が〈炭坑節〉を思い出すのはそのためだ。幼少期から耳にしていたからか、〈炭坑節〉が延々と流れることに違和感を覚えることはなかったのだが、筑豊を舞台にした本作を観て、僕はその理由を初めて悟ったのである。親族に対する単なる鎮魂ではないということ。炭鉱で命を失った人たちの労働の上に我々の生活があるということ。「炭鉱は日本の縮図」という作兵衛の言葉が重くのしかかる。

みんなのレビュー

  • EIGA FAN

    2019年5月20日に投稿
    90
    • 考えさせられる

    ネタバレ

「作兵衛さんと日本を掘る」のストーリー

2011年5月25日、元炭坑夫・山本作兵衛(1892-1984)の描いた記録画と日記697点が、日本初のユネスコ世界記憶遺産に登録された。暗く熱い地の底で、石炭を掘り出し運ぶ男と女。命がけの労働で日本を支えた人々の生々しい姿がそこにある。作兵衛は、福岡県の筑豊炭田で幼い頃から働いた生粋の炭坑夫。自らが体験した労働や生活を子や孫に伝えたいと、60歳も半ばを過ぎてから絵筆を握った。専門的な絵の教育は一度も受けていなかったが、2000枚ともいわれる絵を残す。そんな彼が炭鉱の記録画を描き始めたのは、石炭から石油へというエネルギー革命の時代。国策により炭鉱が次々と消えていくさなかであった。その裏では原子力発電への準備が進む。作兵衛は後の自伝で「底の方は少しも変わらなかった」と記している。その言葉から半世紀。彼が見続けた“底”は今も変わらず、私たちの足元に存るのではないか……。筑豊炭田の元女坑夫や、作兵衛を知る人々の証言を通じ、この国の過去と現在、未来を掘る。

「作兵衛さんと日本を掘る」の写真

「作兵衛さんと日本を掘る」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「作兵衛さんと日本を掘る」のスペック

基本情報
ジャンル 伝記 アート
製作国 日本
製作年 2018
公開年月日 2019年5月25日
上映時間 111分
製作会社 オフィス熊谷
配給 オフィス熊谷(配給協力:ポレポレ東中野)
公式サイト https://www.sakubeisan.com/
コピーライト (C)Yamamoto Family (C)Taishi Hirokawa (C)2018 オフィス熊谷

「作兵衛さんと日本を掘る」のみんなのレビュー

  • EIGA FAN

    2019年5月20日に投稿
    90
    • 考えさせられる

    ネタバレ




映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 12/6

ニック・パーク(1958)

映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!

イギリスのアードマン・アニメーションズによるクレイアニメ「ひつじのショーン」シリーズの長編劇場版第2弾。ショーンが暮らす片田舎の牧場に、ある日突然、UFOがやって来る。物を浮遊させる超能力を持ったルーラが降り立ち、ショーンたちと仲良くなるが……。監督は、前作「映画 ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム」やTVシリーズのスタッフを務めたリチャード・フェランとウィル・ベッカー。

アーリーマン ダグと仲間のキックオフ!

「ウォレスとグルミット」のニック・パークが、原始時代を舞台に作り上げた奇想天外なストップモーション・アニメーション。ブロンズ・エイジ・シティの暴君ヌース卿によって故郷の谷を追われたダグたちは、人気のスポーツ、サッカーで対抗しようとする……。「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のエディ・レッドメイン、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のトム・ヒドルストンら豪華スターが声の出演。
十一代目市川海老蔵(1977)

無限の住人

第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に輝いた同名コミックを、三池崇史監督、木村拓哉主演で映画化。無理矢理永遠の命を与えられた孤独な万次に、仇討の助っ人を依頼する凛。失った妹の面影を重ね凛を守ることにした彼は、凄絶な戦いに身を投じる。「武士の一分」以来10年ぶりの時代劇主演となる木村拓哉がかつて百人斬りと恐れられた不死身の男・万次を演じるほか、「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の福士蒼汰らが出演。

喰女 クイメ

舞台「真四谷怪談」で伊右衛門とお岩を演じることになった恋人たちをめぐり、現実世界と劇中劇で愛憎と怨念がを交錯するホラー。企画・主演は、今や歌舞伎界を背負う存在でありながら、昨年、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、映画界でも活躍がめざましい市川海老蔵。監督は日本映画界を代表するヒットメーカー三池崇史。共演は柴咲コウ、伊藤英明ほか。市川海老蔵が演じる“色悪”の魅力が、傑作“四谷怪談”をモチーフにした「現代劇」で花開き、愛憎と狂気のホラー作品を創り上げた。

NEW今日命日の映画人 12/6

該当する人物がいません