- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲が自らカメラを手に撮影した画家・瀬島匠のドキュメンタリー。大学で学生を指導しつつ、日本中を駆け巡って創作活動をしている瀬島。自由奔放に人生を謳歌しているように見えるが、ある宿命を背負っていた。
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映画専門家レビュー
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上野昴志
確かに、この先生、面白い。やっていることも面白いし、描く絵も、海の波の動きにことのほか惹かれているのだろうか、それを反復するようにも見える描き方も自由で、見ているだけで楽しくなる。ところどころで学生に語りかけているが、あれなら、学生も伸び伸びと制作に向かえるだろう。そういう先生に興味を持って、カメラを向けるに到ったという前田哲監督の気持もよくわかるし、だからか、彼が先生に向かって問いかける言葉にも、絶妙な距離感があって、世界は狭くとも映画を弾ませる。
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映画評論家
上島春彦
絵を売って生計を立てているわけじゃなく、絵の先生、と自ら称する瀬島匠。実際、教えるのが上手な人だ、というのは見れば分かる。生徒をその気にさせちゃう。でも彼はやっぱり画家。発するオーラがケタ違いである。動かなきゃいられないのだ。彼が絵に、それもドーンと真ん中に描き込む文字が、この映画における「バラのつぼみ」と言える。またかよ、と言われます。とニコニコしているが、その謎が終盤に活きてくる。走り続けるのが鎮魂であるという印象を監督がうまく引き出した。
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映画評論家
吉田伊知郎
ちょっと失礼に思えるほどツッコミを入れていく前田哲と、天然ボケを炸裂させる瀬島匠のコンビが良い味を出している。2人の関係性が出来上がった上でカメラが回り始めるので、ハチャメチャな個性を妙に持ち上げることもない。意外に先生としてはマトモ(失礼!)なところも嫌味なく映し出され、こんな先生に教わりたいと思わせてくれる。後半のウエットな展開も重くなりすぎない。ただ、作品を見せる上では監督が撮影も兼ねるのではなく、カメラマンが必要だったのではないか。
「ぼくの好きな先生(2018)」のストーリー
画家の瀬島匠は山形にある東北芸術工科大学で学生を指導しつつ、日本中を駆け巡って創作活動を続けている。眠っている時間以外は常に何かを作り、ラジコンを飛ばし、絶え間なく言葉を発し、30年間“RUNNER”という同じタイトルで絵を描き続けている。極端に短い睡眠時間で、10代のころに35歳で死ぬと思い込み、逆算して人生を過ごしてきた。しかし、50歳を過ぎた現在も生き続け、もう余生だと言いつつ、あり余るエネルギーを撒き散らしながら全力で今を生きている。自由奔放に人生を謳歌している破天荒で幸せな人と周囲からは見られているが、光あるところには影があるように、生まれ故郷の広島県尾道市因島でのある宿命を背負って生き続けていることが明かされる。そこには秘められた家族の物語があった……。
「ぼくの好きな先生(2018)」の写真
「ぼくの好きな先生(2018)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 伝記 アート |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年3月23日 |
上映時間 | 85分 |
配給 | アラキ・アートオフィス |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | ステレオ |
公式サイト | http://www.sukinasensei.com/ |
コピーライト | (C)2019. Tetsu Maeda |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
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AI崩壊
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風の電話
岩手県大槌町に実在する電話ボックス“風の電話”をモチーフにしたヒューマンドラマ。大槌町で東日本大震災に遭い、家族を失った高校生のハルは、広島県に住む叔母の家に身を寄せている。ある日、叔母が倒れ、病院へ運ばれると、ハルは故郷を目指し旅に出る。監督は、「ライオンは今夜死ぬ」の諏訪敦彦。出演は、「ブラック校則」のモトーラ世理奈、「空母いぶき」の西島秀俊、「任侠学園」の西田敏行、「羊と鋼の森」の三浦友和。
NEW今日命日の映画人 1/28
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