- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
直木賞作家・白石一文による同名恋愛小説を、「共喰い」はじめ数々の脚本を手がけ「この国の空」などでメガホンを取る荒井晴彦が映画化。挙式を控え、直子は昔の恋人・賢治と数年ぶりに再会。過去が鮮やかに蘇り、ふたりは抑えきれない衝動に身を委ねていく。物語の舞台を福岡から秋田に移しており、全編秋田でロケを敢行。作中に登場するモノクロームの写真は、写真家・野村佐紀子が手がけた。主演は「きみの鳥はうたえる」の柄本佑と、「彼女の人生は間違いじゃない」の瀧内公美。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
川口 敦子
男の英雄神話を覆すため息子を呼び寄せる愛人の復讐/愛の物語――ベルトルッチ「暗殺のオペラ」(原題“蜘蛛の戦略”)をふと思わせもする映画は、結婚を控えかつて身も心も捧げた従兄を故郷に召喚するヒロイン、その企みの恋に先導されて終わりの世界を生きる覚悟をきめていくふたりの、もう若くない青春の寂寥にくらりとしつつまずは女の映画として堪能したのだが、実はからめとられた男の話としてこそ味わい深いのかと反芻する度、別の貌が見えてくる監督+脚本荒井3本目の快打!
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映画評論家
佐野 亨
白石一文の小説を映画化するなら絶対に荒井晴彦(もしくは井上淳一)だろうと考えていたので、これは待望の一作。日本でもっともセックスの体位に細かい(と思われる)脚本家の作品だけにセックスシーンは大いに見せる。が、それ以上にラーメンやレバニラ、手作りハンバーグを食べるシーンのそこはかとない親密さに、映画のなかの二人に対する作り手のやさしさがにじみ出ていて、ほっこりさせられた。野村佐紀子の写真、蜷川みほの絵画の使われ方も効果的。
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映画評論家
福間 健二
表現への苦闘らしきものを見せない荒井監督作。大胆なのは、登場人物二人だけのその二人の間の、説明ゼリフの連発。そして二人の過去が写真で存在すること。セックス、なじみのある相手が一番という退行的物語にどう前を向かせるか。実は大変だ。グルメと震災関連の話題が浅く持ち込まれ、肝心の「気持ちいい」と「体の言い分」のアクションは苦行的。最後の非常時への追い込みも絵空事的。だが、大人の常識的チェックが入って表現は安定し、二人は破滅を免れる。退屈はさせない。
みんなのレビュー
「火口のふたり」のストーリー
直子(瀧内公美)は挙式まであと10日となる中、故郷の秋田に帰省したかつての恋人・賢治(柄本佑)と数年ぶりに再会。新生活に向け片付けていた荷物から、直子は1冊のアルバムを取り出す。そこには、一糸纏わぬふたりの姿が写ったモノクロームの写真が収められていた。ただ欲望のままに生きていた青春の日々が蘇り、直子の婚約者が戻るまでの5日間、抗いがたい欲動に身を委ねていく。
「火口のふたり」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス エロス ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年8月23日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | 「火口のふたり」製作委員会 (制作プロダクション:ステューディオスリー/企画協力:河出書房新社) |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | R-18 |
公式サイト | http://kakounofutari-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2019「火口のふたり」製作委員会 |
「火口のふたり」のみんなのレビュー
「火口のふたり」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 3/7
- チャン・ドンゴン(1972)
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王宮の夜鬼
「スウィンダラーズ」のヒョンビン×「V.I.P. 修羅の獣たち」のチャン・ドンゴン共演によるアクション史劇。朝鮮時代、謎の疫病が蔓延して生じた夜鬼の群れと戦う王子イ・チョン。一方、国王の側近キム・ジャジュンは夜鬼を利用して国を掌握しようと企んでいた。「リアル」のチョ・ウジン、「アシュラ」のチョン・マンシクが脇を固め、「コンフィデンシャル/共助」のキム・ソンフンがメガホンをとる。 -
七年の夜
特集『のむコレ2018』にて上映。 - 長谷川博己(1977)
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サムライマラソン
「超高速!参勤交代」の脚本家・土橋章宏による小説『幕末まらそん侍』を豪華スタッフ・キャストで映画化。幕末。迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る大会を開催。そんななか、藩士不在の城に刺客が送り込まれる。出演は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の佐藤健、「恋は雨上がりのように」の小松菜奈、「怒り」の森山未來、「きみの鳥はうたえる」の染谷将太、「来る」の青木崇高、「レオン」の竹中直人、「淵に立つ」の筒井真理子、「止められるか、俺たちを」の門脇麦、「海を駆ける」の阿部純子、「リングサイド・ストーリー」の奈緒、「覚悟はいいかそこの女子。」の中川大志、「ワンダーウーマン」のダニー・ヒューストン、「パンク侍、斬られて候」の豊川悦司、「シン・ゴジラ」の長谷川博己。監督は「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のバーナード・ローズ。企画・プロデュースは「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマスと「おくりびと」の中沢敏明。脚本は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の斉藤ひろし、バーナード・ローズ、「喰女 クイメ」の山岸きくみ。音楽を「めぐりあう時間たち」のフィリップ・グラス、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当。 -
半世界
「エルネスト」の阪本順治が、地方都市を舞台に39歳の男3人の友情物語を綴る人間ドラマ。紘は妻子とともに、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で製炭をして暮らしている。ある日、中学からの旧友で、自衛隊員として海外派遣されていた瑛介が町に帰ってくる。出演は、「クソ野郎と美しき世界」の稲垣吾郎、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「きらきら眼鏡」の池脇千鶴、「泣き虫しょったんの奇跡」の渋川清彦。
NEW今日命日の映画人 3/7
- スタンリー・キューブリック(1999)
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恐怖と欲望
「非情の罠」以前に製作されたスタンリー・キューブリックの劇場デビュー作。自主制作映画であり、わずかなキャスト&スタッフ、低予算で製作されたにもかかわらず、公開時は批評家などからは好評だったのだ。しかし、キューブリック本人が本作を「アマチュアの仕事」と、プリントをすべて買占め封印してしまったため、長らく劇場で上映する機会がなかった。2013年5月3日よりオーディトリウム渋谷ほかにて、日本初公開された。 -
アイズ ワイド シャット
ある夫婦の愛と性をめぐる心の相克を冷徹に映し出したシリアス・ドラマ。監督・製作は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」などの巨匠スタンリー・キューブリックで、88年の「フルメタル・ジャケット」以来11年ぶりとなる本作完成直後死去し、本作が遺作となった。脚本は19世紀末の文豪アーサー・シュニッツラーの『Tarumnovelle』を原典にキューブリックとフレデリック・ラフェエルが執筆。製作総指揮はキューブリック作品の常連であるジャン・ハーラン。撮影(クレジットはライティング・キャメラマン)はラリー・スミス。音楽は英国で活動するジョスリン・プーク。美術はレスリー・トムキンズとロイ・ウォーカー。編集はナイジェル・ゴルト。衣裳はマリット・アレン。出演は実生活でも夫婦であるトム・クルーズ(「ザ・エージェント」)とニコール・キッドマン(「プラクティカル・マジック」)、監督でもある「夫たち、妻たち」のシドニー・ポラック、「ツイスター」のトッド・フィールド、「日曜日のピュ」のマリー・リチャードソン、「ディープ・インパクト」のリーリー・ソビエスキー、「恋のレディ&レディ?・」のヴィネッサ・ショーほか。、 - 小川真司(2015)
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宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く
TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク全26話の第23話から第26話を再編集した劇場版最終章。イスカンダルに到達し、地球へ帰還するヤマトの旅程を描く。総監督は、「トワノクオン」シリーズの出渕裕。声の出演は、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」シリーズの菅生隆之、「ねらわれた学園」の小野大輔。 -
宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン
SFアニメーション『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした全26話のシリーズを劇場公開。第六章ではガミラス艦隊との決戦を経て、大マゼラン銀河に辿り着くまでの第19話から第22話を上映する。声の出演は『獣電戦隊キョウリュウジャー』の菅生隆之、『進撃の巨人』の小野大輔、「DRAGON BALL Z 神と神」の山寺宏一。