- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
映像クリエイターと作品企画の発掘・育成を目指すTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016にて審査員特別賞を受賞し製作された人間ドラマ。コンプレックスを抱えるCMディレクターの砂田は、祖母を見舞うため、友人の清浦を連れ立って大嫌いな故郷・茨城に帰る。本作で監督デビューした箱田優子は、第22回上海国際映画祭アジア新人部門にて最優秀監督賞を受賞。自虐的で自信がない砂田を「きばいやんせ! 私」の夏帆が、親友の清浦を「新聞記者」のシム・ウンギョンが演じる。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
須永貴子
ブルーアワーに歌いながら歩く少女を背中から捉えたオープニングをはじめ、主人公の心情が表出する映像にハッとする。監督の分身である主人公を演じる夏帆はこの役で自身の最高到達点を更新。一泊二日で一緒に帰省する友人を演じるシム・ウンギョンとの遠慮のない掛け合いや、久々に会った家族の異変を少しずつ見せることで、テンションが切れずに持続する。ただ、主人公の主観と客観的事実をもう少し整合させていれば、ラストで明かされる“秘密”がより効果的だったはず。
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映画評論家
山田耕大
スクリプトドクター・三宅隆太氏の言う“半径5メートルの話”というのに当てはまる作品である。心に憤懣を抱えた30歳のCMディレクター女子が、自由気ままなお友達女子と一緒に、病気の祖母を見舞いに、故郷の茨城へ帰り、癖のある父や母や兄たちと再会……。何てこともない話だ。特段のドラマや出来事があるわけでもないが、ちゃんと映画にしている。“おもしろいっちゃ、おもしろいんじゃね?”と若い人は言うだろう。夏帆とシム・ウンギョンのコンビがいい。また見たい気にさせる。
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映画評論家
吉田広明
田舎への憎悪と、それでもそれから逃れられないというぐちゃぐちゃした気持ち、そういう感情を持つ自分をダサいと認め、ダサいのは生きてる証拠、だから最高だ、という逆転は説得的。同じように田舎への愛憎せめぎ合う身として共感を覚える。ただ帰郷を通して自分を振り返るという定型への照れか、ひねた業界人という主人公の設定で、どこか嫌味で素直に感情移入させないのは映画として損。通俗どんとこいの勇気を。友人=異人を外国人女優に充てるのも理に落ちすぎ。
「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のストーリー
自らを売れっ子と言う30歳のCMディレクター・砂田(夏帆)は東京で日々仕事に明け暮れ、一見充実した日々を送っているようではあるが、何者にもなれない自分や大嫌いな田舎にコンプレックスを抱き心は荒みきっていた。ある日病気の祖母を見舞うため故郷・茨城に帰ることになり、そんな彼女に清浦(シム・ウンギョン)がついてくる。清浦は、砂田が困った時に必ず現れる、自由奔放な秘密の友人だった。再会した家族の前では東京で身につけた理論武装は通用せず、やがて見ようとしなかった本当の自分が顔を出し……。一日と始まりと終わりの間に一瞬だけおとずれるブルーアワー。そのブルーアワーが終わる時、清浦との別れが迫る……。
「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年10月11日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | 「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント=ビターズ・エンド=TSUTAYA Digital Entertainment=ツインズジャパン=フジパシフィックミュージック=TCエンタテインメント)(制作プロダクション:ツインズジャパン) |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.blue-hour.jp/ |
コピーライト | (C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会 |
「ブルーアワーにぶっ飛ばす」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/19
- 松重豊(1963)
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老後の資金がありません!
垣谷美雨によるベストセラー小説を原作に、天海祐希が「狗神」以来、19年ぶりの単独主演を果たしたコメディ。コツコツと老後の資金を貯めてきた平凡な主婦・篤子。だが舅の葬式、娘の派手婚、さらには夫婦そろって失職し資産は激減。篤子は窮地に立たされる。監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲。 -
日本独立
第二次大戦直後に日本の独立回復を目指しGHQと渡り合った吉田茂と白洲次郎を活写した人間ドラマ。外務大臣・吉田茂は白洲次郎を呼び出し、GHQとの交渉役を依頼。親子ほども年の違う二人だったが、日本の再出発のため激論を交わしながら国の難局に立ち向かう。監督は、「女囚さそり」シリーズや「ロストクライム -閃光-」などを手がけた伊藤俊也。日本独立への道を切り開いていく政治家・吉田茂を小林薫が、吉田茂の右腕としてGHQとの交渉の最前線で辣腕を振るう白洲次郎を浅野忠信が演じ、終戦から憲法制定、独立に至る歴史の裏側を、日米両方の視点から描き出す。
NEW今日命日の映画人 1/19
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フェデリコという不思議な存在
ローマにやって来た1939年から1993年に亡くなるまでのエピソードを中心に、再現ドラマとドキュメンタリーを交えて、映画監督フェデリコ・フェリーニの素顔に迫る。監督を務めたのは、実際にフェリーニと親しい関係にあり、「醜い奴、汚い奴、悪い奴」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したエットレ・スコーラ。 -
マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶
2006年に没後10年を迎えた、イタリアが生んだ希代の俳優、マルチェロ・マストロヤンニ。マストロヤンニの真実の姿を、二人の娘バルバラとキアラをはじめ、ヴィスコンティやフェリーニ、ソフィア・ローレンなど30人もの映画人たちの証言と映像によって語る。多くの監督たちが、伝説の女優たちが、そして世界中が恋した男の秘密が明かされる。